みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2009-01-01から1年間の記事一覧

B面的思考とは、焼酎の爽健美茶割りである。京都へ、砂の書へ。

B面的思考とは、マイナーな思考の謂いだと、わけもわからず何かに対して全面降伏する必要は、じつは無い。 当然、日の当たるA面の存在を前提にしている。とはいえ、B面を聴いているとき陽が射していないわけでは、毛頭ない。 B面の陽光は、A面の日差し…

バット・アイ・ライク・トゥ・リワインド:『Re: カセットテープ(小笠原鳥類)』、雑誌『洪水』第四号

むしむしする日が続いていて。 山口では土砂崩れがあったりする。自民党も土砂崩れにあったりしているみたいだ。きっとこのむしむしのせいなのだろう。生きているうちにこんな自民党をみることが出来るとは…。 先の連休、中日の日曜日は、お世話になっている…

ノー・ニード・トゥ・リワインド:『phew×bikke』のカセット

ジャック・ブラックの映画『僕らのミライへ逆回転』(原題:Be Kind Rewind)を観た。 2回目になる。ジャック・ブラックは、いい。『カンフー・パンダ』でさえ、大好きだ。ジャック・ブラック扮する誇大妄想ぎみのジェリーが、発電所を破壊しようとして電磁気…

ぼくは、機械のように。:ヒュー・ケナー『機械という名の詩神』

10年くらい前から、人から(主に同僚から)、「機械のように働かされる」もしくは「機械のように働きたくない」というセリフをきいたとき、自分たちの置かれている状況としては、もちろんそういう面があったりして頷きながらも、どこかそれとは違う思いをし…

ピナ・バウシュ  /  コンサート情報

このところこのブログは訃報ばかりが続きますが…舞踏家ピナ・バウシュもまた逝ってしまった。 http://www.pina-bausch.de/news.htmhttp://www.guardian.co.uk/stage/2009/jun/30/pina-bausch-dies-dancer 68歳だった。ヴィム・ヴェンダースと3−D映画の準…

マイケル・ジャクソン・・・Djivan Gasparyan

マイケル・ジャクソンが、亡くなったとのこと。唐突な印象を受ける。スリラー(紙ジャケット仕様)アーティスト: マイケル・ジャクソン,クインシー・ジョーンズ,ロッド・テンパートン,ヴィンセント・プライス,ポール・マッカートニー出版社/メーカー: SMJ発売…

本のまわりを

遠野物語・山の人生 (岩波文庫)作者: 柳田国男出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1976/04/16メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 48回この商品を含むブログ (69件) を見る昨夜から、「山の人生」をぽつりぽつり読み始める。とうぜん、有名すぎるエピソードば…

いやむしろ、だからこそ、食えないおっさんは素敵なのだ。Palestine, Misha & Stone

急に、今週の水曜、茨木の本社での集合研修にオブザーブで参加することが決定。内容を全く知らされていなかったので、オペレーターの手上げを捌きつつ、急ぎ資料を揃えて読み始める。今後の問い合わせの動向がかなり左右されそうなので気が抜けない予感。上…

読みつけている本・聴きつけているCD(ピーター・ガーランドとソニック・ユース)

『本の雑誌』でのレビューがおもしろそうで、購入。ユダヤ警官同盟〈上〉 (新潮文庫)作者: マイケルシェイボン,Michael Chabon,黒原敏行出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/25メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 81回この商品を含むブログ (118件) を見…

箕面をぐるっと。

先週の木曜から家人が欧州へと長期の旅へでているので、今日は朝9時にノソノソと起き、庭の植物たちへの水やり。 金曜日に雨が降ったので土曜はいいかと思ったのだが、朝起きると灰色の雲が空を覆っていはいるものの、地上はちょっと乾いた空気が息苦しいよ…

音楽雑誌なんかいらない、のか:「ヒアホン」Vol.2

佐々木敦氏がFADERに次いで発行した『ヒアホン』の2号を手に入れる。 http://www.fujisan.co.jp/Product/1281683382新譜を語るトータス、前進のためにインディーに戻ったソニック・ユースのインタビューも、ファンとして興味深かったけれども、なんといって…

雨宿にて

新型インフルの狂熱も去り、ようやく豚が悪くないことも弱毒性も周知され(?)、通勤退社時のマスク着用令も解かれた。午後になって瀧道を歩いて行くと、ふと強い日差しの供給が止まって(叢雲谷間に蓋をして)照り返しの乱舞がなくなり、ただ5月の午後の…

もちろん豚は悪くない。『ジョン・ケージ著作選』、HAPI Drumが届く。

とりあえず。書いておかねばならないだろう(もちろん、民主党のことではない)。 今朝は雨が止んでいたので、隙をついて、瀧道行脚。じわりと汗をかいて、京都へ行って、カレーを食べて帰ってきたが、電車の中で妙にマスクの人が多いのが気になっていたら、…

春一番2009@服部緑地公園

今年は、最終日の6日だけ、「春一番」いってきました。それにしても、毎年春一番にゆく日は雨が降ります。 http://haruichiban.sakura.ne.jp/haruichiban08/top-page-all/top-page-all.html あやふやですが、こんな順番だったかと。 5月6日(水) 1)夕凪 …

ジョナスは2010年に35才になる:アラン・タネール『2000年のジョナス』

92年から休刊から復刊したという「朝日ジャーナル」を読んでいると、堀江貴文と浅尾大輔が対談していた。意外にも(?)堀江はベーシック・インカムに興味があるのだそうだ。単に雑誌に合わせたネタのようにも思えるが、ベンチャー起業がやりやすくなり雇…

キヨシローが来ないの、とあの娘が電話かけてきた

ああ…、なんてことでしょう。EPLPアーティスト: RCサクセション出版社/メーカー: USMジャパン発売日: 2005/11/23メディア: CD購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (23件) を見るキヨシローを知ったときは、すでに「い・け・な・い・ルージュマジッ…

ミドリを、こころにかきこむ:津軽三味線とスティールパンのデュオを夢想する、Fleet Foxesなど

午後1時過ぎから瀧道。 モミジの若葉が、たらふく光を浴びているのが、目にうれしく浸みてくる。 谷川に沿ったカーブのひとつで、三味線を弾いている人がいた。 「迷惑なら、たちのきます」と殊勝にボール紙にマジックで書いたものを立て架けながら、弾いて…

マッチを擦ったら、日曜日:「さかな」のライブ@京都烏丸shin-bi、映画「MILK」、湯浅湾のセカンド「港」、J・ジュネ「花のノートルダム」

朝から雨。全国で雨。 これくらいの雨はいい。 家人が下のサンルームでたどたどしくキーボードをひく音の中で11時まで寝ていた。シャワー。 今日は京都へいくので、山は歩かない。「さかな」が京都に来るんだから。小笠原鳥類さんから、5月号の「現代詩手…

羊歯たちのザーウミ:大石雅彦『彼我等位』、Rufus Harleyのバグパイプ・ジャズ

運動不足を痛感して汗を絞りやすいように昼の一時を過ぎてから瀧道へ。軽めのウェイトを右手左手に持ち替えながら腕も怠けないようにする。4月の羊歯の緑は新鮮で麗しい。 植物にデジカメをぐぐっと近づけて接写するのが割と好きなのですが、羊歯が一番好き…

音楽は、不自由を自由にたのしむ:「マウリシオ・カーゲル〜無国籍料理〜」@梅田・ザ・フェニックス・ホール

陽は暖かくて、風は涼しい過ごしやすい日だった。今日は梅田のフェニックス・ホールまで、現代音楽の興味深い企画を続けている「ネクスト・マッシュルーム・プロモーション」によるマウリシオ・カーゲル作品のコンサートにいってきました。 二部構成で、一部…

散酔のファントム・スメル:小笠原鳥類『素晴らしい海岸生物の観察』

先週の金曜日くらいから、桜は花を散らせはじめて、雨のせいで今やすっかりアスファルトに落ちて、濡れて崩れた花からは、春の匂いがたちこめてくる…はずなのですが、ヒノキ花粉のため、鼻が利かない。あるはずの匂いを、その嗅覚を、意識は探し始めるわけで…

春酔、そしてEvelyn Glennieの『音に触れる』

ここ数日、仕事帰りには、桜の花の咲いた並木坂をわざわざ上からゆっくり下っていきます。 街灯の明かりに照らされて闇に浮かぶ桜が、運がよければ夜霧にうすらぼんやりと浮かんでいる姿をみることができまして、そうなると、お酒が入らずとも酔い心地ではあ…

16年前のタバコの焦げ跡に落っことしたこころ:セバドー『BUBBLE & SCRAPE』

Bubble & Scrap (Exp)アーティスト: Sebadoh出版社/メーカー: Domino Records UK発売日: 2008/05/09メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見るあれから16年も・という感慨がある、というと若干嘘であり、本当はしっかりと自分のなかで…

ターコイズ・アルマジロ・スカルが夢見る処:ジミー・ダーハムの画集,ノエル・アクショテ「Toi-MeMe」,パスカル・コムラード,MC5のこと。

WBCで日本が韓国に勝ったのを観たあと、家人がこの連休で比良山を縦走するというので千里中央まで車で送る。そのあと、車のFMでかかっていた斉藤和義の曲の入ったCDがないかとブックオフで探したがなく、そのうちもういいかと思って家に帰る道で、近…

たゆたう、アキビンオオケストラ、室内@富田カフェ・コモンズ

今日は、『笑うイシ Laughing stone rolls around』という投げ銭制のライブにいってきました。 阪急京都線を富田で降りるのは初めてでした。出口をでるとすぐに商店街があって、ファミリーマートの入っているビルの5階にカフェ・コモンズhttp://cafe-common…

ウィルキンソン・ブラザース(w/たゆたう)@京都・磔磔

この土日のことです。土曜日の瀧道のかえりに、西江寺の付近を通りかかったら、梅が咲いていたのです。 空中からぽろぽろ吹きこぼれてきたピンクの泡が、かろうじて枝につかまったような感じでした。 駅前の「ママス&パパス」に髪をすいてもらいにいったら…

みつめるひとの耳は、なにを歌うか、その香りに。

何気に手強い月末。てんてこを舞う快楽。花粉も舞ってる。 ほんとに仕事減ってるんだろか。受電数はかなり健康なのだが。しかも本日付けでお辞めになる方もいらっしゃるので、来月からの応答率が心配である(心配、というか落ちることははっきりしてますが)…

『ジュネ伝』下巻を読み終わる。Nels Clineというギタリスト。

昨日、やっとエドマンド・ホワイトの『ジュネ伝』下巻を読み終わる。ジュネ伝〈下〉作者: エドマンドホワイト,Edmund White,鵜飼哲,荒木敦,根岸徹郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2003/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る上巻で、…

4つ目の停止原基のための土曜日 あるいは、自分のエンドルフィンくらい

全体的に「もすっ」(「ねむみ」に不快感を乗算したもの)とした朝であったので、コーヒーを飲んでみてもそれは晴れなかったので、もすもすと瀧道へと出かけた。昨夜みたテレビでは、苦いコーヒーを何故年をとるとおいしく感じるのか、という問題が、漫才コ…

「ねむみ」と「ドン・キホーテ」と「集落のおしえ」

一般に、「まろみ」とか「とろみ」とか、「えぐみ」とか「くさみ」とか、要するに「み」を後にくっつけることで、形容を状態名詞になっているものがあります。この「み」は、たぶん「味」なんでしょうから、そのものの状態をそう呼ぶ話者の鑑賞的な意識を一…