プラトー道中
ここ数年、ジル・ドゥルーズとフェリックス・ガタリの二人に関しては『ドゥルーズ・ガタリの現在』『交差的評伝』が翻訳出版されたり、特にガタリに関しては『アンチ・オイディプス草稿』や『精神病院と社会のはざまで』が翻訳されたりして、文献の数もドゥ…
先日「書肆 砂の書」さんでガタリとネグリの共著を在庫確認したところ、生憎先客に売れてしまったとのことで、丁寧なお詫びのメールがありました。 ネット上の売買なので当然売約済みの可能性はあるわけで、そのため在庫確認するわけなので、書店さんのミスとも…
1998年に出版されたフランス文学の「衝撃作」。つい最近、ちくま文庫から出たものを読了。 この作品、実はSFなんである。なんでSFなのかはどにかく読んでみて頂ければと思うんですが、ネット上に結構解説はあるので、大体の見当はつけていただけるかもしれな…
ひきつづき『ドゥルーズ 流動の哲学 (講談社選書メチエ)』を読む。やはり「アンチ・オイディプス」と「カフカ」〜「千のプラトー」あたりの章が読んでいておもしろい。ドゥルーズ=ガタリの概念を列挙するのではなく著者が消化したものを並置するような形で…
邦訳は2000年に出ていて、この本を知った直接のきっかけは、昨年秋にお気軽に読んでみた東浩紀の「郵便的不安たち# (朝日文庫)」収録の「ポストモダン再考−棲み分ける批評Ⅱ」(2000)に紹介されていたからです。 いわゆる「ポストモダン思想」における科学知識…
ガタリだけでなく(そもそもこの入り方がおかしいようだが)、ドゥルーズの「予備知識」もつけておかねばと、解説本を探していた。これが一番おもしろそうだったので購入。著者は実際ドゥルーズの教えを受けた方だけに、ドゥルーズの思想や人となりを伝える…
フェリックス・ガタリの著作の日本での翻訳を多数手がけてきた第一の紹介者による最新の論文集。ふいに「千のプラトー」をちゃんと読みたくなって、最近ガタリ側から読んでいけそうな気がしている、とは前に書いていて、その流れ。 紹介者によるガタリの解説…
今日は残業当番。久しぶりだとちょっとだるい。中旬から新しい分野もカバーしなければならないのだし、気を引き締めなければ。 帰宅すると、「日本の古本屋」に注文していた古本 Fガタリの「三つのエコロジー」(1991年)が届いていた。最近、ガタリの「造語…
仲正昌樹の「ポストモダンの左旋回」を気になるところを斜め読みしている。日本のポストモダン論者への批判が本書の趣旨だが、自分としては、批判の方向がはっきりしているため、今までちゃんと把握していなかった相関関係がとても理解しやすく(もちろん危険…
学生のときに熱に浮かされたようにして買ってしまった(読んだ、じゃなくて)ドゥルーズ+ガタリの「アンチ・オイディプス」をちゃんと読んでみたくなったが、やっぱり数ページ以上もたない。欲求不満になっていると本屋でガタリのインタビューを中心にした本が…