みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2009-01-01から1年間の記事一覧

2009年の「みみのまばたき」

紅白でスーザン・ボイルのあとに上地雄輔がシマシマの頭と黄色い衣装で歌う(この曲は良い曲、と素直に思う)その後ろで観客が手に持つひまわりの群生が揺れているのを観ていると、来年の干支の虎とひまわりが色彩的精神的親戚に思えてきた(いや、思いたい…

割礼ワンマン@梅田ムジカ・ジャポニカ

昨夜は昼で夜だった。 いや、夜の前から昼の闇だった。 ライブの惹句にもあったように、まさに「真昼の闇」という感じのサイケデリアだった。 4時からはじまって、終わったら8時過ぎ…ふうう…。 昨日、自分のブログの過去エントリーを調べたら、2007年…

それさえも、おそらくは追憶の0年代映画

そろそろ一年まとめにかかる時期なのではありますが、今年はまだエントリーしておきたい本とCDが残っているのに、まだ感想がまとまらないという…。 とはいえ、年が明けたら「テン年代」(…定着するのか疑問)。ゼロ年代の総括してみるという手もあったわけで…

蝶番に接木する

右の画像はズルをしている。 今日はデジカメを持って出なかったので写真は撮っていなくて、これは去年の12月20日に市役所通りで撮った画像をアップしてみた。一年前は、このように黄色い葉に夕陽が射して、なんだか神々しい想いに駆られて撮ったのだけれ…

詩の雑誌「TOLTA」4号とチルドレン・クーデター@京都アバンギルドとFemale Vocalディスク3枚

先週からのこと、そして、今日のことです。小笠原鳥類さんに、ご自身のインタビューが掲載されました、ということをメールで教えてもらった、詩の雑誌「TOLTA」4号を、北海道の古本屋さんに注文していたのが、先週届いて、とても嬉しく読んでいました…

十三でヴァーミリオン・サンズの熱く爛れたダブを聴き、万博で極北のナヌークさんを観る。

この週末は、「無料」づくしでした。昨日(土曜)は、お昼から、Iさんのお家へお邪魔して、MさんとSさんと、各自CDを持ち寄って、「コラージュ(っぽい)音楽」聴き・雑談会。世間話からコアな話まで、とりとめないけれど楽しい時間。 おもしろいキーワー…

やっと、紅葉。旧グッゲンハイム邸で「ミン・シャオフェン / 田中悠美子 / カール・ストーン TRIO」

3連休では空振りだった箕面の紅葉も、今朝瀧道を登ってみると、じゅうぶんに深まっていました。 先週出勤時に駅から、お山を見上げる度に色彩が豊かになるようで、早くあそこまで登ってみたいなあと思っていました。 3連休には随分と行楽客が来ていたのだけ…

NOISE MUSIC, LOVERS ONLY?:ソルマニア 25周年ワンマン@難波ベアーズ

のっけから埒のないことなのですが、むかし、山田詠美の『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』について、「ソウルミュージック好きに限る(ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー)」なのか、「恋人たちのためだけのソウルミュージック(ソウル・ミ…

おかえりの作法(それぞれの):『トーテム:グブスゴロックス・ポールの返還』@国立民族学博物館

いまや完全に彫り終えられ、まあたらしく横たわったトーテム・ポールの周りを、おおきな体のハイスラの彫刻師数名が順に巡って、ひとつひとつのトーテム動物の顔に、「ホッ、ホッ」と声に出して息をふきかけていく。真新しいトーテム・ポールに、文字通り息…

紅葉待ちにお猿、かえる目に倉地久美夫の土曜日と、ジョン・ケージの日曜日

この週末はひじょうに充実しておりました。昨日は、夜遅かったのですが、平日通りに6時起床。 もしかして紅葉で人がいっぱいになり始めているのかもしれない瀧道を満喫するため。 モミジではないですが、最近家の前の桜並木にはいい感じに染まった落葉がた…

深まる秋を横目に:ビル・ホルム『NORTHWEST COAST INDIAN ART』フィリップ・ロベール『エクスペリメンタル・ミュージック 実験音楽ディスクガイド』

保険法改正のための対応に追われながら、いつまでたっても出状されない社内規定の業務ファイルをイライラ待ちつつ、勝手に深まっていく秋を横目でみている…そんな感じの一週間だった。火曜の休みは、午前中配達予定だった新調したスーツの到着を待って、その…

レヴィ=ストロース

クロード・レヴィ=ストロースが10月30日に死去してした、とのことをYahooのニュースで知る。100歳だったとのこと。じつは、みんぱく好きですが、レヴィ=ストロースの本を殆ど読んでいません。 高校生のころ、村上龍の小説で『悲しき熱帯』というのがあり…

あんぷとみんぱくととーてむ。

IEを8にしてから、未だに「お気に入り」と「クイック・タブ」を押し間違える、みみのまばたきです。 ** 昨日はVOXのアンプを買いに梅田へ。 「DA5」というとてもコンパクトなサイズのデジタル・アンプです。 ギターなど持っていないにも関わらずア…

今夜なら大丈夫:千野秀一クインテット@ムジカ・ジャポニカ

仕事あがりに、梅田のはずれのムジカ・ジャポニカに千野秀一クインテットを観に行く。 7時半からの開演だったのですけれど、運良く2セット目に間に合ったみたいで、モンクの曲(?スティーヴ・レイシーもカヴァーしていた曲のように思えましたが、アヤフヤ…

Another Girl(Boy), Another Planet

壁をどうしてものりこえられない人に、どう伝えるのかということを考えている。 危機感だけを煽りたてるのは酷い事態を招くだけと知っているので、まずは具体的な部分を拾いながら、テクニカルな部分を指導していくのだけれど、そこに、その人の動機が乗って…

ボルヘス色のサブマリン:夢の回収と、小笠原鳥類さんのボルヘスについてのエッセイと、レインボーヒル2009

昨日、服部緑地公園野外音楽堂で「レインボーヒル2009」を観てきたあと、ビール>焼酎>ビール>ワインと飲み継いだお酒と、身体が冷えたのがまずかったらしく、頭痛が収まらなくなってしまったので(ヤニあたりもあるでしょう)、早々と9時に寝た。明け…

「ある風景の中でin a landscape」presents 鈴木昭男『耳の道場』@京都芸術センター

明倫小学校をスクワットしたような京都芸術センターで開催されているサウンド・アートの展覧会「ある風景の中で in a landscape」を観てきました(タイトルはやっぱりJ.ケージの、あの曲でしょうか)。 目玉は、予約をしておいた関連イベント:鈴木昭男のパ…

秋と蟲がウンベルト

涼しげな天気で、昨日に引き続いて雨でも降るのかと思って空をみたら晴れていた。紅葉にはちょっと早いこの時期に、いまさらもう夏ではありえないことをもういちど自分に念を押してみた。 昼過ぎにのそのそと瀧道に出かけると、自分の家の方からいくと瀧道の…

1981年2月の「ミュージックマガジン」:1981年の新譜に感慨…。

先のエントリーで最新作『マナフォン』を挙げてみたデヴィッド・シルヴィアンが表紙の「ミュージック・マガジン」1981年2月号です。 このころのJAPANは、アイドル・グループから脱却して、音楽的にもおもしろい存在になりかけ、といった感じの様子。こ…

音楽にひたる

シルヴァーウィーク最終日は、家でひたすら享楽的に読書しながら音楽ばかり聴いていました。 なんだろう。酷暑が去って、部屋で音楽をまったり聴いているのがとても馴染むようになってきた。 ありがたい。 テレビでは鳩山首相が25%をぶちあげて、巨人がリ…

本のまわりを2:スーザン・ソンタグのハルドール・ラクスネス『極北の秘教』への序文

土曜日にひさしぶりに瀧道を、ビジターセンターまで歩きました。 朝はのんびりしたので、出かけたのは昼過ぎ。 1か月前なら暑くて駄目でしたが、いまや多少汗ばみはするものの、頭がクラクラするようなものではすでになかったし、谷に入ってから吹く風は、…

九条で映画

土曜日は、久々に中央線にのって九条のシネ・ヌーヴォで『あんにょん由美香』を観る。シネ・ヌーヴォは、これで三回くらい行っている。もはや前後が定かではないのだけれど、ボリビアのウカマウ集団の特集をオールナイトで観にいったのもここだし、リュック…

8/9月の蝶番:京都でみた宮永亮『ウォンジナ』,遡って前橋での鈴木志郎康さん講演,『攻勢の姿勢―1958-1971』,「ことばになる」こと

ここ、数週間のこと。溜まってしまったので、長くなります。ズラし盆の最終日に訪れた前橋文学館での鈴木志郎康さんのことについて、なにもまとめれずに、衆議院選挙。 予想通りの結果とはいえ、自分のなかのこの気分はなんなのかよくわからず、この内田樹氏…

20日、21日、22日。

つづきです。右の画像は、22日土曜の「さかな」と「青山陽一BM's」。 【20日 水曜日】 これから3日間東京を歩きまわるには鞄が重すぎたので、新宿のアウトレット屋で600円のトートバッグを購入。鞄はコイン・ロッカーへ。11時から、話題のアニメー…

19日。諏訪大社でお昼寝、山下清の美術館

先週は、盆のお休みをずらして取得させていただき、9連休させていただきました。 前半は身の回りの片づけや、友人たちと持ち回りで作っているコンピCDの編集などをして、水曜日から、東京方面に旅行へ。【19日 水曜日】 新大阪から8時発のこだまに乗っ…

1981年9月の「ミュージックマガジン」:フレッド・フリス:この夏の予定

来週一週間休めることになりました。 これを利用して東京行きを決め、帰りに、前橋文学館で開催されている鈴木志郎康さんの展覧会に行ってこようかと。 とはいえ、仕事の方がちゃんと片付くかどうか…この2日でなんとか形をつけなければなりません。ところで…

物語が、いきのびる:映画『MIST』

DISCASで届いた洋画「MIST(霧)」を、やっと観る。映画化されたのは知っていたけれど、そのあと忘れてしまっていて。 DISCASで見つけて頼んだら、すぐ回ってきた。ミスト [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2008/09/17メディア: DVD購入: 3人 …

明けて濁流。わたしは、農夫ではない。

9時半頃、暑くならないうちに、瀧道へ。 濡れた路面を神社まで辿ると、蝉の鳴き声がわんさと降ってくる。 夜半まで(雨は)降っていたので、ここぞと鳴きだしたのだろう。梅雨にまだ終わるつもりがないようなので、蝉さんたちのスケジュールも押してきてい…

歩くから、書くし、歌う。:ソロー、ロバート・ワイアット曲集

みもこころも圧迫するような湿気が、今日はひさしぶりに感じられなかった。 夜の8時半に仕事あがりで、難波の町に出ると、風が絶えずに吹いていて、あんまり気持ち良いので、2週間振りくらいで、四ツ橋筋を、難波から梅田まで歩いた。 35〜45分くらい…

新しいダンスを:マース・カニングハム逝去

ピナ・バウシュに続いて、マース・カニングハムまでもが旅立ってしまった。 http://www.merce.org/ しかし、90歳で今年新作まで発表していたということだし、ジョン・ケージのように、直前に強盗に襲われたりといった痛ましい情報は、とりあえずWEB上では…