みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

蝶番に接木する

nomrakenta2009-12-23


右の画像はズルをしている。
今日はデジカメを持って出なかったので写真は撮っていなくて、これは去年の12月20日に市役所通りで撮った画像をアップしてみた。一年前は、このように黄色い葉に夕陽が射して、なんだか神々しい想いに駆られて撮ったのだけれど、今日そういえば同じ道を通り過ぎたけれど葉は全部落ちていたように思う。


休日。
久しぶりに朝から箕面の瀧道を登り降り。瀧道は、紅葉もすでに完全に落ちて、剥き出しの冬の顔。道の各所目立つところに、来年4月から施行される「お猿にエサを与えると罰金一万円条例」の案内が出ていた。みなさん、気をつけましょうね(ないか)。帰ってシャワーを浴びて、チーズトーストにコーヒーで朝ごはん。
そのあと、録画してもらっていた先週の『坂の上の雲』を観る。日清戦争。つくりがことごとく丁寧で大河ドラマの貧弱といってもいいほどレパートリーの無いアングルに慣らされた目にはおもしろい。菅野美穂の演技がいい。正岡律役の彼女が、縁側に座って兄・子規(香川照之)のために涙を流すのを、部屋の奥(と想定されるカメラ位置)から撮っているショットで、大粒の涙がキラリと光ったのに驚く。足かけ三年の放送だから、日露戦争は、来年の今くらいまで待たなければならないのだなあ…つらいなあ…。



Twitter、いまさらだけども登録してみた。
最近エントリーにつくリンク先でもっとも多いのが、Twitterからになってきたので、やっぱり気になってきたのです。
サイドバーに貼り付ける方法がわからなくて四苦八苦。はてなの管理画面に入ること自体が久し振りなのでした。しかし…これ自分のしか見れないのか…なんか他のパーツのほうが良さそう。
これもいまさらに過ぎますが、Twitterはブログとは根本的に発言する行為への負荷のかかりかた(読むほうへの負荷も同じく)違うんだなあ、と思う。「発言する行為への」なんていう表現が、まず違うんだろう。タイムラインとか、絶えずながれていく感じは確かにいいよなあと思う。
ブログを始めた頃(といっても人より大分遅かったですが)、ブログというものは、「ネットで発言する」という気負いを与えるものだったように思う。続けるうちに、慣れてきたのか、諦めがついてきたのか、そんな気負いはだいぶ取れてきた、と自分では思っています。それには、読んでくださる方々が折々コメントを下さったりメールを頂いたりできたことで、ブログはもちろん、ひとりで書くわけだけども、ひとりではないのだなあ、という思いが出来たから、であるように今は感じています。
Twitterは、もしかしたら、そういう「独りの負荷(と同時に独りを相手するという負荷)、というものを最初から回避できているのかもしれない。でもでも、ブログのひとりというものは複数と思えたりもするのだ。ミルプラトな物言いではなくて、上記のような実感から。

今ブログを書くというのは、自分にとっては、日記には違いないけれど毎日書こうというわけでもなく、極私的な「つぶやき」でもあるけれど「Tweet」でもないし、なんというか、好きなものに自分なりのオマージュを捧げながら、こころを開け閉めし続ける毎日の「蝶番」みたいなものであるのかもしれない。…必要以上に、センチメンタルになっているような気がするので、このへんで…。


Sweet Children O'Mine

Sweet Children O'Mine

昨日、昼ごはんの時に、職場近くの書店で「ミュージックマガジン」を立ち読みしていたら、すでに発売日が過ぎていたので、帰りにタワーレコードで購入。
マガジンのレビュアーが本作を聴いて、「彼女を『リンダリンダリンダ』で観たときのことを思い出した」かなんか書いていたのが、本作が、テムズ河の側のスタジオで比較的時間をかけて(帯には「生活しながら」と書いてある)作られたカヴァーアルバムであり、「Don't Look Back in Anger」(オィェシス)、「To Be With You」(Mr.BIG)、「Sweet Child O'Mine」(ガンズ)などを取り上げているという情報から受けた自分の印象となぜかたぶんダブるんじゃないかという予感がありました。『リンダリンダリンダ』は、記憶ではかなり身構えて観たが、観終わったときには、なんだか納得していた良い映画だった(一番印象に残っているのは、映画のなかの屋上で、文化祭で何を演奏するのか訊ねられた香椎由宇がブルハ(そうだったか)と答えると、「熱いねえ」といわれるシーン。そのやりとりに感じた納得感。 )。
レディオヘッドの「No Suprise」はファンからのリクエストで以前からライブのレパートリーにしていたものだそうですが、残念ながらレディオヘッドにこれまで思い入れがないため感情を移入できない。ジャクソン5の「I Want You Back」はお約束な感じもするが、ゆったりとしたアレンジがはまって気持ちのいいうねりになっている。コステロの「Alison」あたり入っていても良かったかも。さらに極私的な贅沢をいえば、この歌声でオンリーワンズの「Another Girl,Another Planet」を聴いてみたい……かも。今気づいたけれどエアロの「Angel」のあとに美しいシークレット・トラックが一曲入っています。

これらの曲のオリジナルを聴いていたとき、もしかしたらいつも、湯川潮音のような歌声で歌われるのを、聴いてみたいと思っていたのかもしれない。
出鼻の「Don't Look Back in Anger」での「and So Sally Can't Wait♪」や、懐かしくてオッサン泣かせな「To Be With You」のサビ(アレッて感じの出だしですが、サビできゅっと締まります)を聴きながら、急にそんな感情が、時間を遡及したがっているように思えた。


リンダリンダリンダ [DVD]

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【年末年始備忘メモ】
●12月27日(日)割礼ワンマン@ムジカ・ジャポニカ 15:00開場/16:00開演

●1月2日(土)ヴィターリー・カネフスキー特集上映@九条シネ・ヌーヴォ14:30『動くな、死ね、甦れ!』 16:40『ひとりで生きる』 18:40『ぼくら、20世紀の子供たち』
『動くな、死ね〜』は、まず邦題が凄いが、映像体験としてもモノ凄い映画だった。VTRも持っているけれど、これは劇場で観るべき映画。あとの2作は観ていないので、言うまでもなく非常に楽しみ。

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