それさえも、おそらくは追憶の０年代映画

そろそろ一年まとめにかかる時期なのではありますが、今年はまだエントリーしておきたい本とＣＤが残っているのに、まだ感想がまとまらないという…。
とはいえ、年が明けたら「テン年代」(…定着するのか疑問)。ゼロ年代の総括してみるという手もあったわけで、こちらのブログで既に投票は終了しえいるのですが、『映画ゼロ年代ベストテン』という企画があがっていたので、とても興味深く投票しているみなさんの映画リストを読む…。

男の魂に火をつけろ！「映画ゼロ年代ベストテン」
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20091225
http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20091108

順位 得点 題名 監督 主演
１ 146 ダークナイト
２ 136.5 グラン・トリノ
３ 80.5 グエムル　〜漢江の怪物〜

グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]

４ 79 キル・ビルVol.1
５ 71.5 ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
６ 71 クレヨンしんちゃん　嵐を呼ぶモーレツ！　
７ 68 下妻物語
８ 64.5 トゥモロー・ワールド
８ 64.5 時をかける少女
10 63 愛のむきだし

集計を読んで、観たのが「１、３、４、７、８」の５作品・半分であると判明。
「グエムル」が３位なのがおもしろい！怪獣ＳＦのなかに在韓米軍も不可分に扱っていて、その手つき、日本人にはできないな、と思った。
このリストで、あらためて自分が映画を真剣に観ていたのが９０年代であることが露見。ここ数年は劇場に足を運ぶことも稀になっている。
劇場映画の動向は、もっぱら、フェリックス・ガタリ紹介者であった（ある、のか？）粉川哲夫氏の「シネマノート」でフムフム・ホウホウ言っている「だけ（ほぼ）」の映画生活では、ある。
加えて自宅で２時間映画観ることにも疑問を感じ始めた１０年だったともいえる。ＤＩＳＣＡＳに加入しても、海外ドラマばかり観ているのもあるかもしれない（「ＲＯＭＡ」、「プリズン・ブレイク」、「ＬＯＳＴ」（お約束）、「デクスター」（続きが観たいぞー！）、「ギャラクティカ」などにはまる）。

デクスター シーズン1 コンプリートBOX [DVD]

同ブログでの11位以下で、自分で拾っておきたいのは、

18位：殺人の追憶（45点）

殺人の追憶 [DVD]

22位：リンダ リンダ リンダ（42点）
23位：オールド・ボーイ（41.5点）
27位：ミスト（34.5点）

ミスト [DVD]

48位：ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ [DVD]

「殺人の追憶」のガンホさんはよかった。「リンダ リンダ リンダ」は先日触れたばっかりだし、「ミスト」は後味の悪さでいえば最強の映画だろうな…。「オールド・ボーイ」というか「復讐３部作」が良かった。
自分で付け加えておきたいのは、

「壬生義士伝」

壬生義士伝 [DVD]

おもさげながんす…。
「千と千尋の神隠し」

千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]

気恥ずかしい想いがありますが、この世界が結構好きだった。
「えびボクサー 」

えびボクサー [DVD]

なんといっても、泣ける。
「ソードフィッシュ」

ソードフィッシュ 特別版 [DVD]

タイトルを内言で想起するとき、かならず後に「（トロンボーン）」と追加します。

ソードフィッシュトロンボーン

「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」

エリ・エリ・レマ・サバクタニ 豪華版 2枚組 [DVD]

先日、Ｔさんにサントラの制作秘話をお伺いして、サントラ目当て（耳当て）で、また観たくなっています。
「嫌われ松子の一生」

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]

「ニューヨーク・ドール」

ニューヨーク・ドール [DVD]

「トーテム：グブスゴロックス・ポールの返還」
民族博物館でみたドキュメンタリー。とても、感銘をうけた。不遜ですが、これは、わたしのエントリー。
「ダゴン」

DAGON [DVD]

ラヴクラフトもの（クトゥルーもの）というのは、映画化されると、かなり覚悟をしなければならないが、本作はなんとなく面白いヒネリがあったように思います。昔読んだ「インスマウスの影」で思い描いた怪村の情景そのままだったし、そこに不思議な映画的ひろがりが垣間見れた。
「サマーウォーズ」

サマーウォーズ [DVD]

コイコイ！
「僕らのミライへ逆回転」

僕らのミライへ逆回転 プレミアム・エディション [DVD]

「カンフー・パンダ」

カンフー・パンダ スペシャル・エディション [DVD]

……ジャック・ブラックが好き、ということである。

くらいか…。あ、すでに１０本にしぼる気は失くしております。そして、劇場で観たもの、などという縛りは自分には出来なくなっているとも気づきます。

本当のことをいうと、「ゼロ年代に制作された映画」という縛りさえ外せば、この１０年代で一番の映画体験は、ブログをはじめてＤＶＤをお借りして観ることができた、鈴木志郎康さんの「極私映画」の数々だった、ということになります。
とくに、『風を追って』。この４０分くらいの映像には、「引用の豊穣」があった。
ほんとうに、風がふいていたのだ。

ＤＶＤで出たものでいうと（制作年代ではなく）、以下のもの。

ニコラ・フィリベール レトロスペクティヴ DVD-BOX

8 1/2 愛蔵版 [DVD]

スローターハウス5 [DVD]

あとは、「カリフォルニア・ドールズ」がＤＶＤで出ないかなあ…と。