みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2010-01-01から1年間の記事一覧

年の瀬にもみみはまばたく:2010年間ベスト

民主党をなんとかしてほしいなどと皮相的なことをここで書いたとしても、まったく説得力がないことは自分が一番よくわかっていますので、ブログについて書くと、夏ごろに無線LANの調子がかなり悪くなって、2階の自室からはほとんどアクセスできなくなっ…

登敬三・高岡大祐・船戸博史 plays standard@靫公園CHOVE CHUVA

堀江のFuturoにつづき、目下いちばん好きなジャズ・トリオの2回目ライブ。心斎橋「若松」のボイラーズは行けなかったのでこれだけは、と思ってました。今回は靫公園のブラジル雑貨CD&カフェCHOVE CHUVA[ショヴィ・シュヴァ]。はじめていきました。 【一…

現代詩手帖12月号、Manuel Mota

現代詩手帖 2010年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2010/12/03メディア: 雑誌 クリック: 46回この商品を含むブログ (4件) を見る巻頭の岡井隆氏・藤井貞和氏・小笠原鳥類氏による討論がとても濃い内容になっている。2010年に出版された詩…

『管々楽々〜かんかんがくがく』:山内桂+藤田陽介@中崎町コモンカフェ、回想の蝶番:『笑いながら泣きやがれ』,小沼丹『埴輪の馬』、Z'EV『as/if/when』

昨日11月末日の30日は、退社後に地下鉄を乗り継いで難波から中崎町まで(また、この書き出しだ)。 コモンカフェではじめて山内桂さんのSalmo Saxを聴ける。Salmo Saxは、山内桂さんの音楽に与えられた独自の呼称。 共演の藤田陽介さんのソロ、山内桂さ…

残りはノイズ!

数年前に原書で入手してぼちぼち読んでいたアレックス・ロスの『The Rest is Noise』が、上下に分冊されてみすず書房から翻訳が出てしまいました。20世紀を語る音楽 (1)作者: アレックス・ロス,柿沼敏江出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2010/11/25メディ…

紅葉みおさめなど Morteza Mahjubi,Swans,安藤裕子,William Parker

沖縄の知事選とか(なぜ前回より投票率が落ちるのか?)、米韓合同軍事演習とか大変な日でしたが、NHK大河で『龍馬伝』の最終回をちゃんと観た。 (後日、肝心の暗殺シーンで選挙のテロップがデカデカの流れたことに対して、苦情が200件ほど入ったと知り…

箕面の紅葉と六甲再訪、ジュディ・シカゴ『花もつ女』、国立国際美術館で館勝生の絵

昨日、早起きして瀧道へ。 紅葉見物の賑わいを避けてゆっくり浸りたいなあという気持ちと、タイミング的に自分がいけるのは今週しかないかという読みがあったのです(が、少し早かった)。 前の週に登ったときより谷間は格段に朱に染まっていた。ただ、とこ…

日記追加

[ライブ][その他の音楽]登敬三・高岡大祐・船戸博史 plays standard @堀江FUTURO

秋の散歩とシャルルマーニュ・パレスティンのパイプオルガン・ソロ

今週は休日の火曜と今日(そして明日の日曜)、循環器病センターに入院した祖父のお見舞いに、祖母と車で通っています。 病室からの眺めは緑が多くてかなりいい。茨木の山並を背景に大きな給水塔がみえる。 病院から帰ったら、クリーニング屋に出すもの出し…

蕎麦と沈黙のレイヤーと封筒と:『et 2』江崎將史、竹内光輝、小田寛一郎@中崎町コモンカフェ

会社の帰りに、Iさんと落ち合うためもあって、ふらりと寄ってみる気分で、難波から地下鉄を乗り継いで、中崎町のコモンカフェへ。 コモンカフェでは、音波舎さん主催でいろいろな音楽イベントをやっていますが、今夜の“et” は、江崎將史さんと竹内光輝が中…

登敬三・高岡大祐・船戸博史 plays standard @堀江FUTURO

この日は平日の火曜日でしたが、翌日水曜が休日につき、ライブ行ってもいいよねと自分にいいきかせる、というか、ボイラーズの高岡さんと「ふちふな」の船戸さんが同時に観れる/聴けるしかもジャズで、というなら行くしかないよと一か月前から心に決めていま…

日記追加

10月23日に万博公園でホセ・マセダの『ウドロウドロ』に参加したことのエントリー。

佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』読了

切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話作者: 佐々木中出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/10/21メディア: 単行本購入: 30人 クリック: 710回この商品を含むブログ (130件) を見る まだここは狭い。息苦しい。天窓を開け放ち…

ロッキング・チェアはゆれたままに(あなたがすわっていようといまいと):SAKANA@北浜雲州堂「瓦斯灯コンサート」

一日、雨が降っていた。 開場一時間前に整理券をもらって、天神橋の商店街までいったん避難。喫茶店に入って佐々木中の『切りとれ、あの祈る手を』の続きを読み進める。切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話作者: 佐々木中出版社/メ…

モリス・テッパー『A Singer Named Shotgun Throat』

2008年にいつの間にかリリースされていた4枚目のソロアルバム『Stingray in the Heart(心の鱏?)』が、元キャプテン・ビーフハートのマジック・バンドという面目も躍如する秀作だったので、また当分リリースはないのかな、と思っていたら、ジェフ・モ…

秋の日のウドロウドロ:「1000人で音楽をする日。」ホセ・マセダを万博公園で。

午前中に梅田にコンタクトレンズを買いに行って、最近眼がずーんと疲れるんですー、とかわいい看護士さんに泣きついて相談に乗ってもらい両眼2度落としたレンズでも支障がないことを確認して診察を待っている間にTwitteをみていると、なにやら万博公園で『…

広島の酒まつり〜九份の映画『風を聴く』〜天神さんの古本まつり〜塩屋・旧グッゲンハイム邸

すっかり秋らしくなりまして…と、いうのもしらじらしいほどに秋は静かに深くふかく侵攻していきますようで。ただし、箕面の紅葉は11月にならなきゃ見れないようです。右の写真のおさるさんは、阪急梅田「古書のまち」の演劇・演芸・映画・音楽関係の書籍の…

4分33秒のための増幅されたドミンゴ

ズラした夏季休暇明けの一週をなんとか乗りこえて、寝起きは身体がひたすら重い。なんとか7時に玄関を出ると、快晴の秋晴れだが、それでも空の青みには、うすく薄くのばした白い雲が溶かしこまれているようで、西の向こうの池田の五月山のほうは霞んで見え…

台北3日目:帰る日の朝のワンタン屋にて台北の日常を感じたりしてトマト牛肉麺

今日は特にすることもなく、午後1時のバスを待つのみ。 ホテルの部屋で台湾のニュースをみていると、言葉はわからないのだけれど、どうも前夜の豪雨で山間部でひどい土砂崩れ災害があったみたいだった。軽トラが完全に土砂に埋まっている映像が繰り返し流れ…

台北2日目:故宮から劉さんタクシーと学生街の本屋、緑色の小籠包を経て九份から戻ると市内は豪雨

二日目です。今日の夕方は念願の九份バスツアーなので、お昼までにどれだけまわれるかがんばってみようと。 朝6時に起きて目が覚めるくらい冷えたホテルのバイキングをもそもそ食べたら、とりあえずMRTに乗って行けるところに行こうと思ったら、故宮博物…

台北1日目:大阪でジョン・ブッチャー聴いた翌日に台北で小籠包頬張るしあわせについて

お盆の分をずらして溜めこんで、九月の連休に決死の想いでぶつけてとった11日連休でしたが、前半は腰が急に痛くなって、怖れおののいて駆け込んだ総合病院で保険証忘れるわ、意味のないレントゲン撮られるわで散々な出だしだったのですが、近所に良い整骨…

John Butcher & Eddie Prévost Japan Tour 2010@中崎町コモンカフェ

サックス奏者ジョン・ブッチャーとあの「AMM」のエディ・プレヴォーのデュオを、梅田で観ることができるとはなあ、と一日そんな感慨でした。 ショーは2部構成で、プレヴォーはシンバル、ゴング、ドラム(といってもドラムらしい打突はナシ)、ブッチャー…

Laurie Andersonの「Homeland」

あつさにうだらずに汗を流すにはうってつけの曇天だったので今朝は、TUTAYAにDVDを返しにいくついでに箕面から池田まで歩いた。40分くらいかかったが、疲れはなかった。阪急池田駅に着いて、汗がひくのを待ってから、うどんを食べて、喫茶店に入ってコーヒー…

改装した紀伊国屋阪急梅田店への回想と、役立たずの彼方に非常階段。

2・3日台湾にゆくので、旅行準備の買い物にと思って梅田に出ると、紀伊国屋の店舗改装が完了していた。 阪急梅田駅の中央改札への階段を挟んで、梅田の紀伊国屋には左右に出入口があるけれども、改装前(と、いうか私が紀伊国屋を認識しだしてからずっとの…

現代詩手帖の小笠原鳥類さんの詩論の後編のことや、この数週間聴いて生き延びてきた本やCDなど。

今年の暑いのが延々と続くのは、災害みたいなものらしいから、8月のエントリーが非常にさみしかったのだとしても、それは被災していたのだからしょうがないことだろう、と自分にうそぶきつつ。 業界のえげつない再編にともなっているのかどうか、は微妙だが…

木漏れ日の居場所

夏バテ+夏カゼにより、少し間が空いてしまいました。毎年暑くなると、間が空く傾向にありますが、今年は身体を壊しかけたのが大きかった。 昨日の朝、だるさを抱えながら瀧道を歩きながら、木漏れ日の居場所を見つけた。次第に熱い陽射しが谷間の影の上にも…

金曜の夜には土曜の朝が含有されている。土曜の夜には:ニコラ・フィリベール『すべての些細な事柄』

年甲斐もなくお酒が体に残った状態で朝帰りをしてしまったので、帰宅後そのまま瀧道への直行。 強い陽射しで空気のなかにも先週までの湿気が感じられない。明けたか、梅雨(お昼に大阪が梅雨明けしたと知りました)。梅雨の時期はあまり瀧道に登らなかったの…

いろいろ

母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)発売日: 2010/04/23メディア: DVD購入: 5人 クリック: 98回この商品を含むブログ (92件) を見るひさびさに「怖い」映画を観た。息子の無実を晴らそうと狂気の奔走をする母…

土笛のトポスが旅をする:鈴木昭男『SOUND REPORT』@心斎橋 nu things JAJOUKA

今回の鈴木昭男さんのイベントはライブパフォーマンスだけではなかった。 京丹後から日本海に沿って下関までの山陰の地域には、共通の特徴を備えた「土笛」が出土している地域で、この日本海沿岸にそった1000kmの道程を、「土笛」の出土した遺跡を経巡…

DOWSER(ダウザー)&山本精一@堀江・萬福寺

ダウザー、のライブである。そうそう観れる/聴けるものではないし、しかも会場である萬福寺は、心斎橋から四ツ橋筋をこえて堀江公園の向いにあるお寺であるのもおもしろいが、自分の職場から徒歩10分以内の地所なのだった。日常と非日常の境のその薄さに、…