みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

台北3日目:帰る日の朝のワンタン屋にて台北の日常を感じたりしてトマト牛肉麺

今日は特にすることもなく、午後1時のバスを待つのみ。
ホテルの部屋で台湾のニュースをみていると、言葉はわからないのだけれど、どうも前夜の豪雨で山間部でひどい土砂崩れ災害があったみたいだった。軽トラが完全に土砂に埋まっている映像が繰り返し流れていた。雨上がりで穏やかな夜だった九份の夜がなんだか奇跡だったような気がした。
ホテルの朝食バイキングはもう勘弁してほしいと思っていたので、7時半くらいに部屋を出て、西門からぐるうっと台北駅前の方まで歩いてご飯を食べれるところを探すことにした。
シーザーパークホテルから南陽街を歩いていくと、おしゃれでモダンなテナントと昔からある食料品店などが併存していておもしろいバランスに思える。通りを突っ切っていくと、目の前に敷地内に国立台湾博物館のある二二八和平公園の大きな空間が現れてくる。

掃除のおばちゃんのゆっくりとした動きが公園にとても似合っていた。
そのまま西門駅に向かって戻るような形で桃源街へ。目当てのお店がふたつ、8時に開店している筈だった。飛行機に乗るまで昼抜きになるはずだから朝昼まとめて喰いだめしておくのだ。

桃源街5号の『趙記菜肉餛飩大王』。ワンタンの専門店。ワンタンには小・中・大の椀があり、それぞれ6個・8個・10個のワンタンが入っているのだけれど、茹でてるワンタンを見てみると一個がかなり巨大。次があるのでここは小椀をオーダー。

それでもこのボリューム。なんだか写真が凄い色調になってしまいましたが店内の照明のせいで、べつにカレー味なわけではありません。これぜんぶ食えるかな、と心配になりましたが、食べてみるとなかみの具には薬味がどっさりと練り込んであって、味もあっさり。6個をペロッと食べられた。店のひとは殆ど店先でワンタンを仕込んだりゆでたりしていて、椀を持ってくる意外は店内をまったく気にしていない。適当にほったらかされている感じの朝が妙に新鮮。台北のふつうの朝にそっともぐりこめたような気がしました。

次は牛肉麺
ワンタン屋のほとんどお向かいにある『山東煙台牛肉麺』がおいしいと書いてあったので覗いてみると、店先で作業をしているおじさんが顎をしゃくって脇の階段から二階に上がれと。

地球の歩き方」で読んだ「蕃加半筋半肉ラーメン」を注文。他にも惣菜がありましたが、さきほどワンタンを食べていたのでラーメンだけに。
ここの麺は手打ちで細長い麺でした。牛肉も柔らかくてジューシーな塊がごつごつっと入ってました。それよりもなによりも感動したのが、トマトの入ったスープで、程良い酸味があって2杯くらいは食べれそうな勢い。このお店は台湾で賞をとったほどのお店だそうです。

で、お腹いっぱいで階段を降りると、さきほどの店先のおじさんが麺をうっている雄姿が額装されてた。店長さんだったのか。

ホテルの部屋に戻るまえに、近くの『台北牛乳大王』で帰る前に絶対飲んでおきたかった「パパイヤ牛乳」をゲット。これもいい味だと思う。

シャワー浴びて2時間くらいのんびりしていると、空港への迎えのバスがきた。

といわけで、さよなら台北。あっという間だったけれど、帰ってからみてみたら、クッタクタになっていた「地球の歩き方」。たった2泊3日でこんなにしてしまった。地図みながらよく歩いたなあ、お世話になりました。