みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

映画

本厄耳瞬日乗⑦「アルゴ」

近所のアジサイは皆、ちから尽きて暑さのなかでしぼみしおれつつある。梅雨は終わりじゃないのか? 7月6日(土) 朝。 病院でレントゲンを撮ってもらうと、骨のヒビの黒い亀裂はなんとか見えなくなっていた。しかし、2か月以上この状態だったため骨が委縮…

本厄耳瞬日乗①

この1月〜5月までに行ったライブや日記の書き漏らしの、IphoneカレンダーやTwitterの呟きを掘り起こしつつの、思い起こし、接ぎ木、になります。ずいぶんたまったものです。 最近、体験が書き言葉になるのに時間が少しかかるようになっているなあとは実感が…

『キツツキと雨』、チェリー家のひとびと:CherryThing, Neneh Cherry, Don Cherry, Eagle Eye Cherry

キツツキと雨 通常版 [DVD]出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2012/07/20メディア: DVD クリック: 13回この商品を含むブログ (31件) を見る地味な作品なんですが、かなり面白く観れた。 本の中で本を書いているとか映画の中で映画を撮影しているとか、そうい…

つれづれ、振り返り気味に。

**夢の話を書くときは美大惑星というカテゴリになる。 皆さんにもある事なのかどうかわかりませんが、眠りながら「これは夢だなあ。むちゃくちゃだなあ。どこまでいくかこのままほっておこ」という自分の夢見に自覚的な時間が、特に明け方目覚めるまでの3…

この夏の予定と日録 その他

今年の8月のロイヤル・アルバートホールでのPROMSに行くことにしました。今年はジョン・ケージの生誕100年。これを祝う一日ということで、思い切ってチケットと航空券を入手。 出演者が豪華。ピアノにJohn Tilbury、Frank Denyer、高橋アキ、Christian Wo…

2月から3月にかけて〜『PINA』、Fred Mcdowell『TheAlan Lomax Recordings』、Glenn Jones『The Wanting』Jack RoseとのDVD『The Things That We Used to Do』

2月の末か3月の第1週だったと思いますが、ヴィム・ヴェンダースの『PINA』が梅田で上映していることを知って、仕事を定時ダッシュして観に行きました。ピナ・バウシュ舞踏団をヴェンダースが撮った3D映画、ということで、なんでも最近のヴェンダースはもは…

Best in the Rest 2011年のまとめ 本・映画など編 

今年の読書に関して総論してみると、音楽関係の本については一本筋の通った読み進み(読み漁り)ができたように思います。 ヒップホップ関連の入門本がどれもクオリティが高く、『HOMEMADE MUSIC』の個人を起点とする立場から、『ヒップホップ・ジェネレーシ…

10月のコントラバス:早川岳晴×船戸博史のデュオ、William Parkerのソロ、Mike WattとKiraのDos

10月も半ばを過ぎて、管理者がひとり欠けた状態で新人さんを抱えつつの片肺飛行にも慣れたのかなんだかよくわからない。なんとか一日の業務が終わっている感じです。このあいだに新人さんがぽつりぽつりと二三人辞めてしまったのがなんともつらい。マニュ…

『モールス(Let Me In)』、友川カズキSOLO@ワイルドバンチ

15日(土)知り合いの家の改装手伝い。朝からだったのに寝過ごし、昼から参加。 昨年、京阪の丹波橋の古い町屋を借りたこの知り合いは、時間をかけて改装を施しておられる。この土曜は、二階の天井裏にグラスウールの断熱材を敷く作業だった。屋根裏にあが…

SI PUO FARE!:『人生、ここにあり!』

公開中の話題のイタリア映画『人生、ここにあり!(原題『(やればできる)』)』を先週の土曜日に観てきました。 これは、特定の話題に関心がある人向けではなくて、まず観てみたらとおすすめしたくなる佳作映画。最近のイタリア映画って観た覚えが無い・・・とい…

ヴィム・ヴェンダース『パレルモ・シューティング』@九条シネ・ヌーヴォ

まずはヴェンダース映画の私的な思い出から。 『ベルリン天使の詩』が日本で公開されたとき、たしか高校生だった。 なによりもまず音楽の(ロック)の使い方にやられてしまっていた。白い湯気のたつコーヒースタンドでながれるタキシードムーンだったり、も…

蝸牛の歩みで惨い爪痕を残した台風がせめて:「思想地図」、伊藤比呂美、Lois Weinberger、『ステイクランド』、EP4など

蝸牛の歩みで惨い爪痕を残した台風がせめて残暑も持ち去ってくれたのかと思うと、まったくそうではなく、昨日は汗をボトボトかきながら門真まで運転免許証の更新に出かけた。 5年前にきたときはちゃんと京阪古川橋駅で降りたようだが、今年はまったくそれを…

どじょう、藤井貞和、カウシキ、William Parker、ヒップ・ホップ、映画「スタテンアイランド」

今日、被災したいわきの代理店と電話で話しをしていて、代理店の70歳の社長から、民主党の代表選で野田佳彦が選出されたことを知らされた。 この社長は3月11日から被災地で顧客のために飛び回りながら、この9月末をもって損保代理店を廃業にすることを決…

倉地久美夫:映画『庭にお願い』、ライブ@天満鉄道広告社ビル社長室

かなり遡りますが。6月最後の週は7月最初の週で、シンガー倉地久美夫さんの「週」になりました。 7月1日(金)に十三の第七藝術劇場に映画。一日空けて3日(日)に天満の鉄道広告社ビル社長室でライブ。 倉地久美夫ドキュメンタリー『庭にお願い』。 倉…

電気ジプシースペシャル@中崎町・コモンカフェ、『死なない子供、荒川修作』@十三・第七藝術劇場

震災から1週間ほど音楽とかライブへの思考が停止していました。 フライヤーは刷り上って届いたのだけれど、これをどうするべきなのか、正直迷っていた、というか考えるべきではないのではないか、と思っていました。今やっと、ライブなどの自粛ムードが少し…

冬のコラージュ : チャトウィンからのヘルツォーク、メカスからのコーネルの映画、友川カズキ@心斎橋ジャニス、『アンフォルム』

昼過ぎに自宅から牧落駅のほうに。多幸感のある日射し。 蕾たちはまだまだ、固く。 踏切前の行きつけのパン屋で、ナンより薄いチーズパリパリを5枚、帰り道に赤ワインとウィスキー、箕面駅前で煙草二箱、日焼けサロンに通っていそうなおじさんのやってる八百…

年の瀬にもみみはまばたく:2010年間ベスト

民主党をなんとかしてほしいなどと皮相的なことをここで書いたとしても、まったく説得力がないことは自分が一番よくわかっていますので、ブログについて書くと、夏ごろに無線LANの調子がかなり悪くなって、2階の自室からはほとんどアクセスできなくなっ…

『管々楽々〜かんかんがくがく』:山内桂+藤田陽介@中崎町コモンカフェ、回想の蝶番:『笑いながら泣きやがれ』,小沼丹『埴輪の馬』、Z'EV『as/if/when』

昨日11月末日の30日は、退社後に地下鉄を乗り継いで難波から中崎町まで(また、この書き出しだ)。 コモンカフェではじめて山内桂さんのSalmo Saxを聴ける。Salmo Saxは、山内桂さんの音楽に与えられた独自の呼称。 共演の藤田陽介さんのソロ、山内桂さ…

広島の酒まつり〜九份の映画『風を聴く』〜天神さんの古本まつり〜塩屋・旧グッゲンハイム邸

すっかり秋らしくなりまして…と、いうのもしらじらしいほどに秋は静かに深くふかく侵攻していきますようで。ただし、箕面の紅葉は11月にならなきゃ見れないようです。右の写真のおさるさんは、阪急梅田「古書のまち」の演劇・演芸・映画・音楽関係の書籍の…

蝶番に接木する3

8時に起きて眼科へ。9時から診察なのだけれども、ここの眼科は8時半から待合が人で埋まっている。 結膜炎の患いのあとさきで目の状態を診てもらうという話だった。 結膜炎は完治したようで眼球や眼圧も元に戻ったらしかったが、昔から弱い右目の視野を測…

春場所初日・映画『NO NEW YORK 1984-91』・ドゥルッティ・コラム『Paean to Wilson』

Iさんご夫妻に誘われて、生まれてはじめての相撲観戦。春場所の大阪府立体育館がこんなに職場と近かったとは…!序の二の段くらいから観ましたが、幕入りまではスカスカでそれも居心地のいい感じだったですが、幕入りになるとみるみる客席が埋まりはじめて、…

アバターもエクボ、とすでに誰かが言っている。

…いきなりくだらないタイトルを…。 『アバター』観てきました。 話しの筋がほとんど『ダンス・ウィズ・ウルヴス』であり、ジェームズ・キャメロン監督自身も言及している、というのを、つぃたーで読んでいたので、ありがちな落胆、とかはありませんでした。…

映画の文字化け:ヴィターリー・カネフスキー特集上映『動くな、死ね、甦れ!』『ひとりで生きる』『ぼくら、20世紀の子供たち』 @九条シネ・ヌーヴォ

正月二日だというのに、14:30のシネ・ヌーヴォは、ほぼ満員といえる入り。 「映画の日」が、ずれてこの二日になっているのもあるだろうけれど、ヴィターリー・カネフスキーの伝説的な『動くな、死ね、甦れ!』(Zamri, umri, voskresni!1989年ソ連)を初めて…

2009年の「みみのまばたき」

紅白でスーザン・ボイルのあとに上地雄輔がシマシマの頭と黄色い衣装で歌う(この曲は良い曲、と素直に思う)その後ろで観客が手に持つひまわりの群生が揺れているのを観ていると、来年の干支の虎とひまわりが色彩的精神的親戚に思えてきた(いや、思いたい…

それさえも、おそらくは追憶の0年代映画

そろそろ一年まとめにかかる時期なのではありますが、今年はまだエントリーしておきたい本とCDが残っているのに、まだ感想がまとまらないという…。 とはいえ、年が明けたら「テン年代」(…定着するのか疑問)。ゼロ年代の総括してみるという手もあったわけで…

蝶番に接木する

右の画像はズルをしている。 今日はデジカメを持って出なかったので写真は撮っていなくて、これは去年の12月20日に市役所通りで撮った画像をアップしてみた。一年前は、このように黄色い葉に夕陽が射して、なんだか神々しい想いに駆られて撮ったのだけれ…

十三でヴァーミリオン・サンズの熱く爛れたダブを聴き、万博で極北のナヌークさんを観る。

この週末は、「無料」づくしでした。昨日(土曜)は、お昼から、Iさんのお家へお邪魔して、MさんとSさんと、各自CDを持ち寄って、「コラージュ(っぽい)音楽」聴き・雑談会。世間話からコアな話まで、とりとめないけれど楽しい時間。 おもしろいキーワー…

おかえりの作法(それぞれの):『トーテム:グブスゴロックス・ポールの返還』@国立民族学博物館

いまや完全に彫り終えられ、まあたらしく横たわったトーテム・ポールの周りを、おおきな体のハイスラの彫刻師数名が順に巡って、ひとつひとつのトーテム動物の顔に、「ホッ、ホッ」と声に出して息をふきかけていく。真新しいトーテム・ポールに、文字通り息…

九条で映画

土曜日は、久々に中央線にのって九条のシネ・ヌーヴォで『あんにょん由美香』を観る。シネ・ヌーヴォは、これで三回くらい行っている。もはや前後が定かではないのだけれど、ボリビアのウカマウ集団の特集をオールナイトで観にいったのもここだし、リュック…

20日、21日、22日。

つづきです。右の画像は、22日土曜の「さかな」と「青山陽一BM's」。 【20日 水曜日】 これから3日間東京を歩きまわるには鞄が重すぎたので、新宿のアウトレット屋で600円のトートバッグを購入。鞄はコイン・ロッカーへ。11時から、話題のアニメー…