みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』読了

 まだここは狭い。息苦しい。天窓を開け放ち、そこからもっと遠くまで行きましょう。文字が発明されてから五〇〇〇年しか経っていないと言いましたね。おそらく私の次の著作はドゥルーズ=ガタリ論になると思う。そこで「文字は機械である」という命題から始めることになるでしょう。そうです。文字こそが人類が開発した驚くべき機械である、夜の機械であり、革命の機械である。
――佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』p.191

こりゃ楽しみ!「文字だって、くだばりたくない。」「昨日とは違うくたばりかたをするために」