みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

現代美術

はへんをつなげて、ちいさなみみを / Best in the Rest 2011年のまとめ 音楽編②

今年は、というか、昨年のカセットテープで聴くことからの延長線上にあることなのだけれども、フィールドレコーディングやドローン系と呼ばれるような人たちの作品をよく買ったし聴いた(そしてもちろん楽しみました)。このフィールドレコーディングやドロ…

呑秋(どんしゅう):酒祭り@広島・西条〜倉敷、円城塔『これはペンです』、オノ・ヨーコ展 など

広島は西条市の『酒祭り』に今年も行ってきた(二回目)。もちろん昨年購入したマイ枡を持参。今年はどうせなら一泊することにして、帰りには倉敷に寄って帰ることに。旅の道連れは芥川賞候補になった円城塔の『これはペンです』。 (感想はエントリーの最後…

『死なないための葬送―荒川修作初期作品展』@中之島 国立国際美術館

荒川修作はこの二回展ではじめて棺桶の作品を作った。棺桶状の箱の中に絹で覆ったクッションがあり、その上に薄い綿で覆われたセメントの死体的な物体が恭々しく供えられている。 荒川にしても私にしても、その時期に展開していく自分のスタイルをその二回展…

『マイ・フェイバリット』@京都国立近代美術館と『ELECTRIC CHINO TRIO!』@中崎町コモンカフェ

連休中に会期が終了してしまう、および4Fの展示が凄いとIさんの奥さんにきいたので、いそいそと京都へ行って、『マイ・フェイバリット——とある美術の検索目録/所蔵作品から』をみてきました。京都国立近代美術館のお蔵だし、ということなのだと思うのだ…

梅田哲也のCD+DVD『○(しろたま)』

ずっとFBI(Festiva Beyond Innosence)などの即興演奏のシーンにも軸足を置いて活動してきた梅田哲也からしてみれば、ギャラリーで演奏することこそあれ、そもそも現代美術の延長線上にいることなどまったく関心がないのだろうし、梅田哲也が作りだす音…

「ある風景の中でin a landscape」presents 鈴木昭男『耳の道場』@京都芸術センター

明倫小学校をスクワットしたような京都芸術センターで開催されているサウンド・アートの展覧会「ある風景の中で in a landscape」を観てきました(タイトルはやっぱりJ.ケージの、あの曲でしょうか)。 目玉は、予約をしておいた関連イベント:鈴木昭男のパ…

8/9月の蝶番:京都でみた宮永亮『ウォンジナ』,遡って前橋での鈴木志郎康さん講演,『攻勢の姿勢―1958-1971』,「ことばになる」こと

ここ、数週間のこと。溜まってしまったので、長くなります。ズラし盆の最終日に訪れた前橋文学館での鈴木志郎康さんのことについて、なにもまとめれずに、衆議院選挙。 予想通りの結果とはいえ、自分のなかのこの気分はなんなのかよくわからず、この内田樹氏…

ターコイズ・アルマジロ・スカルが夢見る処:ジミー・ダーハムの画集,ノエル・アクショテ「Toi-MeMe」,パスカル・コムラード,MC5のこと。

WBCで日本が韓国に勝ったのを観たあと、家人がこの連休で比良山を縦走するというので千里中央まで車で送る。そのあと、車のFMでかかっていた斉藤和義の曲の入ったCDがないかとブックオフで探したがなく、そのうちもういいかと思って家に帰る道で、近…