みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

ピナ・バウシュ  /  コンサート情報

このところこのブログは訃報ばかりが続きますが…舞踏家ピナ・バウシュもまた逝ってしまった。
http://www.pina-bausch.de/news.htm

http://www.guardian.co.uk/stage/2009/jun/30/pina-bausch-dies-dancer


68歳だった。ヴィム・ヴェンダースと3−D映画の準備をしていたところだったようだ。
とはいえ、ピナ・バウシュの舞踏を生で観る機会があったわけではなく、ご多分に漏れず、「トーク・トゥー・ハー」だったと思うが、映画の中でのピナ・バウシュの舞踏の断片を観て慄然とした覚えがあるくらいで、あとは数年前にこの本を思わず手にとってしまって、

ピナ・バウシュ―怖がらずに踊ってごらん (Art edge)

ピナ・バウシュ―怖がらずに踊ってごらん (Art edge)

そもそも自分の作品は脚から始まるのではない、とピナ・バウシュは十五年も前に雑誌「バレエ・インターナショナル」で語ったことがある。「ステップはいつも別のところからやってくる。脚からではないのです。ムーブメントをつくるのもいつもその合間。思いついたダンスの小さなフレーズを何度も踊ってみる。以前は不安やパニックにかられて、おそらくはまだ一つのムーブメントから始めていて、質問することは抑えつけていました。いまは質問することから始めています。」
――ヨッヘン・シュミット『ピナ・バウシュ 怖がらずに踊ってごらん』p.92

といった言葉のなかの「ダンスの小さなフレーズを何度も踊ってみる」といったフレーズを、なんども心で情景化しようとしたり、同じくのこの本の中の写真の、おそらくは「タンツテアター」のダンサーたちに語りかけるピナの横顔に参ってしまっていたりしたまま、これまで数年の間読みつけないままだった。
でも、ダンスを生で観れないのだから、自分にはこれで十分なのだという思いも、確かにあったのだ。

トーク・トゥ・ハー リミテッド・エディション [DVD]

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Easy Come Easy Go

Easy Come Easy Go

女性版トム・ウェイツかなと思っていた(浅い)し、映画『やわらかい手』でのおばあちゃん振り(キュートといえるが)に仰天していた…というのは何の理由にもならないけれど、このハル・ウィルナーと組んだ新しいアルバムのはじめの数曲は、とても良い感じで身体のなかに入ってくるので驚いた。ゲストが豪勢だが、あんまり気にせず聴いても、良い感じに練られている印象。「10 Songs For Music Lovers」というサブタイトルに負けていないのは確かな出来、か。

やわらかい手 スペシャル・エディション [DVD]

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カルチエミュジコの西田さまから、コンサートの情報をいただきました。
仕事と懐具合の都合で、私自身はいけませんが(シクシク)、内容はかなりおもしろうそうです(『モビール・インモビール』という曲目や「明るい不協和音」といったフレーズには興味をそそられます)し、コンサートの評論も募集しているようです(応募資格はコンサート聴取のみ)。お近くの方は、行ってみてはいかがでしょう?

カルチエミュジコのブログ http://quartiersmusicaux.blog77.fc2.com/
作曲家公式サイト http://www.edithcanatdechizy.com/

下記のコンサート情報は、お送りいただいたメールを転載させていただいています。

〈コンサート〉
カルチエ・デテ2009
エディット・カナ=ドゥ=シズィ コンセール・ポルトレ−室内楽作品集−
QUARTIERS D'ETE 2009
Edith CANAT DE CHIZY CONCERT PORTRAIT

■日時:2009年07月11日(土) 14:00開演
■会場:神奈川県民ホール小ホール(みなとみらい線日本大通り駅、JR関内駅
■出演:富山ゆりえ(Vl) 民谷可奈子(Va) 増本麻理(Vc) 西尾郁子(Cl) 上野信一(Vib) 新垣隆(Pf)
■プログラム
 ピアノのための『モビール・インモビール』 (1998)
 ヴィオラとチェロのための『ワイルド』 (2003)
 ヴァイオリンとヴィブラフォンのための『ダンス』 (2006)
 弦楽三重奏曲第三番『ムーヴィング』 (2001)
 無伴奏ヴァイオリンのための『砕けてもあり、、、』(委嘱初演作品)
 ヴィオラとピアノのための『青と金で』 (2005)
 クラリネット・ピアノ・ヴァイオリン・チェロのための『バーニング』 (2007)
■入場料:一般3000円/小中高生1500円/会員500円引
■問い合わせ・チケット購入:カルチエミュジコ
 tel 03-3415-8916 fax 03-3415-8917
 entracte@m.email.ne.jp
 http://quartiersmusicaux.blog77.fc2.com/

〈講演会〉
エディット・カナ=ドゥ=シズィを囲んで
『明るい不協和音ーエディット・カナ=ドゥ=シズィの音響世界』
CONFERENCE D'EDITH CANAT DE CHIZY
"Dissonance precise et claireーL'univers sonore d'Edith Canat de Chizy"

■日時:2009年07月10日(金)19h00
■会場:せんがわ劇場リハーサル室(京王線仙川駅下車徒歩4分)
■講師:エディット・カナ=ドゥ=シズィ(作曲家)
    富山 ゆりえ(ヴァイオリン)
   (通訳あり)
■入場料:一般1500円/会員1000円
     コンサート・チケット呈示で無料
■お問い合わせ・ご予約 :カルチエミュジコ