みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

本のまわりを

遠野物語・山の人生 (岩波文庫)

遠野物語・山の人生 (岩波文庫)

昨夜から、「山の人生」をぽつりぽつり読み始める。とうぜん、有名すぎるエピソードばかりのはずで、いずれもどこかで読んだことのあるような気がするが、柳田翁の文章で読むのは、はじめてだったりする。判断に慎重で、その慎重さが割りと微笑ましいというのはおこがましいのだろうか。

先日の新書「琵琶法師」の冒頭で、ハーンと耳の関係になにかおもしろいことがあるんだろうか、と思ったら、「ラフカディオ・ハーンの耳」という本があるようだった。

ラフカディオ・ハーンの耳 (同時代ライブラリー (340))

ラフカディオ・ハーンの耳 (同時代ライブラリー (340))

著者の西成彦氏は、詩人の伊藤比呂美氏の元旦那さんである。鈴木志郎康さんのフィルム「比呂美―毛を抜く話」で映っていた方のように思う。この本に触発されるようにして、宇野邦一氏はハーンの方へと促され「ハーンと八雲」を書いたという面もあるのだそうだ。
ハーンと八雲

ハーンと八雲

とはいえ、宇野邦一氏は、「他者論序説」asin:4879954837や「ジャン・ジュネ」といった著作の流れがあり、セガレンやグリッサン的な問題系を展開しながら(と、思うのですが)独自のものになっている。
ジャン・ジュネ―身振りと内在平面 (以文叢書)

ジャン・ジュネ―身振りと内在平面 (以文叢書)

ラフカディオ・ハーンといえば、子供のころに観たNHKドラマ「日本の面影」のジョージ・チャキリスが、演技で日本の家屋で冬を越すのが寒すぎる(紙(襖)で寒さを凌げるわけがない、とかなんとか)と嘆いていたのと、喧嘩をはじめる家族をみて、家族の団欒をもったことのなかったハーンが思わず笑いだしてしまうシーンや、小泉セツの弟役だった柴田恭平がハーンの家に怒鳴り込んでくるときのコミカルな演技を思い出してしまう。
今、いろいろとハーンの関係の本を拾い読みしていると、このNHKドラマで描かれたハーンは、もしかしたら人間としての複雑さに欠けていたのかも、と思ったりしている。
日本の面影―ラフカディオ・ハーンの世界 (岩波現代文庫)

日本の面影―ラフカディオ・ハーンの世界 (岩波現代文庫)


昼飯時、「ユダヤ警官同盟」(上)を読み終わる。上巻いっぱいであんまり話が進んでいないが・・・・どうなるのこれ?