読みつけている本・聴きつけているCD(ピーター・ガーランドとソニック・ユース)
『本の雑誌』でのレビューがおもしろそうで、購入。
- 作者: マイケルシェイボン,Michael Chabon,黒原敏行
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/04/25
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 81回
- この商品を含むブログ (118件) を見る
- 作者: 兵藤裕己
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/04/21
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
- アーティスト: Doors
- 出版社/メーカー: Rhino / Wea
- 発売日: 2007/07/31
- メディア: CD
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- アーティスト: Garland,Mackay,Sturt,Carey,Lukoszevieze
- 出版社/メーカー: Cold Blue Label
- 発売日: 2009/05/12
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- アーティスト: Cold Blue
- 出版社/メーカー: Cold Blue Label
- 発売日: 2002/04/02
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- アーティスト: Peter Garland
- 出版社/メーカー: Tzadik
- 発売日: 2008/09/16
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- アーティスト: Peter Garland
- 出版社/メーカー: Tzadik
- 発売日: 2005/02/22
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- アーティスト: Peter Garland
- 出版社/メーカー: Tzadik
- 発売日: 2000/01/25
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
アメリカ実験音楽は民族音楽だった―9人の魂の冒険者たち (Art edge)
- 作者: 柿沼敏江
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
あとになってメモをとりながら、ガーランドはなぜあんなに熱心にインディアンの遺跡を案内してくれたのか、なぜホピのお祭りを見るようにと勧めてくれたのだろう、と考えた。そもそも彼はなぜインディアンの音楽を研究したりしているのか。実験音楽を理解するためには、インディアンの音楽を知らなくてはいけないということなのだろうか。では新しい実験的な音楽は、先住民たちの遙かなる古来の伝統といったいどう繋がっているのだろう。思いをめぐらしているうちに、アメリカ実験音楽はただ新しく、奇抜なだけの音楽なのではなくて、おそらくどこかでインディアンを含めた土着の文化と結びついているのではないか、と思いあたった。
――柿沼敏江『アメリカ実験音楽は民族音楽だった』p.10
実験の向こうにある響きや構造を、ネイティブ・アメリカンの音楽などに見出そうとしたプリミティヴィズムの動きは、当然実験音楽の研究者でもあった作曲家の中にモチーフとしてあったのだろうと思いますが、それよりも、作曲家個人のリリシズムの深いところで、共鳴りし続けるものがある、ということがピーター・ガーランドの音楽については言えるように思えます。
ジ・エターナル(Limited Edition/T-shirts S size)
- アーティスト: ソニック・ユース
- 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
- 発売日: 2009/06/03
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (3件) を見る
限定仕様の冊子とTシャツがついたこのヴァージョンについている2008年のライブ盤のセットリストは、デビュー当時の「She is not alone」「World looks red」や「Making the NatureScene」といったナンバーとブラストファーストに残した名盤「Daydream Nation」からのナンバーを中心にしたものになっている。「SilverRocket」や「HyperStation」へのメドレーなどで頭と身体がむずむずしてしまうのはもうしょうがないことだが、初期の曲のプリミティブなビートにギターがザクザクと絡む演奏からは堂々としたものを感じる。ゲフィンから離れたことはもちろん大きな転機だけれども、むしろ「Daydream Nation」ツアーや初期の曲の演奏を通じて、SYはバンドのモチーフを(これまでの成果を無しとしてない形でリセットする伏流としていたのかも、と思った。
最近Youtubeで見つけたSYの「BadMoonRising」期のモハーヴェ砂漠でのライブ映像がとても良い。ドラムはもちろん、Bob Bert。
ここには、とても、若い(それこそYouthな)SYがいる。この2009年の音楽産業の苦境を、金もうけでなく、むしろ本当に音楽に対して献身的でなければ作れない良い状況だ、と言ってしまえる彼らに、何のシニシズムもないのだ、ということは、このライブから現在に至るまでのSYの音楽の持続を考えれば、自然に納得できることだとも思う。
お客にビールをねだっちゃうキムが、とてもいい。
「Brave Men Run」の後半の深い残響には既に2000年代のSYがいる。映像の途中で、「あたし声出ないんだわ」とキムがリーに耳打ちしているようにも見え、次の「Death Valley 69」では、レコードでリディア・ランチが歌う(ライブではキムの)パートをリーが歌っている。
この時代の演奏をよく収めている盤といえば、
- アーティスト: Sonic Youth
- 出版社/メーカー: Geffen Records
- 発売日: 1995/04/25
- メディア: CD
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
- アーティスト: Sonic Youth
- 出版社/メーカー: Import [Generic]
- 発売日: 1999/01/12
- メディア: CD
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る