みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2011-01-01から1年間の記事一覧

「りとぅるねろ・りとぅるねろ」 :F.ガタリ、小山彰太・登敬三・横沢道治@北堀江Futuro、Thurston Moore『12 String Meditations For Jack Rose』

家の前の桜坂。年々桜の枝がまばらになっていくのが長年住まう人間からするとはっきりと感じられてしまうのですが、その桜のつぼみがもう大きく漲っていた。もうじき吹きこぼれるように咲くのだろうな。まだまだ寒いのに。 そして人間たちの不安はよそに、樹…

5月5日 高岡大祐×船戸博史×登敬三PLAYS STANDARD @心斎橋・「会ふ(afu)」

電気ジプシースペシャル@中崎町・コモンカフェ、『死なない子供、荒川修作』@十三・第七藝術劇場

震災から1週間ほど音楽とかライブへの思考が停止していました。 フライヤーは刷り上って届いたのだけれど、これをどうするべきなのか、正直迷っていた、というか考えるべきではないのではないか、と思っていました。今やっと、ライブなどの自粛ムードが少し…

このエントリーにタイトルをつけられない。

正確な時間は憶えていない。3月11日午後、職場の難波のビル2階で、オペレーターが一斉にこちらの管理者席をみているのに気付いた。しかし、すぐに視線が全部自分の身体を突き抜けて背後の全面ガラス窓に注がれているのに気付いた。ブラインドが大きく揺れて…

本町NuoohでのBoilerz、Henry Threadgillの7CDSET、瀬川深『チューバはうたう』

6日(日曜)、キリヒトとBoilerzが出るとのことで本町Nuoohのイベント『ototonari』。 ボナンザス、キリヒト、ともに初めて見る。ボナンザスはうわさ通りのテンションと爆音。キリヒトは10年くらい前からずっと見たかった。でやっと見た。さすがの迫力&…

登敬三・高岡大祐・船戸博史 plays standard@呂、『猫の客』、『美しいアナベルリイ』、『Music for Merce』

2月23日(水)、仕事終わって夜7時に、Isさんと5月の会場のカフェにPA機材を見に行く。アンプが二つにミキサーが一つ。Isさんから十分との言葉が出て安堵。そのあとIsさんの友達のバーに行って飲む。雇われママは音楽をやっている方で、5月にムジカ…

16,17,18日と19日と20日

16日水曜 BOILERZ(高岡大祐(Tuba)×ワタンベ(Drums))+西滝太(Keybord)@靫公園CHOVE CHUVA 年末にPlays Standardsを見た靫公園のブラジリアン・カフェで、今度はBOILERZとPAPAの西滝太さんを加えたトリオ。このトリオ、二回目?らしいの…

雪が積もった日 「ゆきぼっくり」の誤用 :SAKANAの新譜、Han Benninkのソロ

6時頃に、あんまり静かなので目が覚めた。砂糖をまぶしたような家の前。案の定、つもっていた。前の晩に雪が降るかもという話はあったのだけれど、明け方のちいさなざわめきを雪が吸い込むと、静かさで目が覚めるのか、と自分でも驚いた。 それはしかし、大…

極私的隙間問題とすきすきスウィッチ『忘れてもいいよ』

小さな頃は、もっと隙間があったように思う。 いや、隙間同士がつながっているのが世界だと理解していた。 (隙間というものを輪郭し定義するところの、隙間ではない何かが詰まったことになっている空間。というものも、じつは隙間側からすれば「すきま」で…

Eric Thielemans×高岡大祐@十三・宝湯

年末から待ち焦がれていたライブ。ベルギーの、スネアドラムだけで人の声のような豊かなニュアンスを響かせてしまうというドラマー、Eric Thielemans。 来日ツアーの大阪初日の旧グッゲンハイム邸にはいけませんでしたが、最終日の今日は絶対、と思ってまし…

冬のコラージュ : チャトウィンからのヘルツォーク、メカスからのコーネルの映画、友川カズキ@心斎橋ジャニス、『アンフォルム』

昼過ぎに自宅から牧落駅のほうに。多幸感のある日射し。 蕾たちはまだまだ、固く。 踏切前の行きつけのパン屋で、ナンより薄いチーズパリパリを5枚、帰り道に赤ワインとウィスキー、箕面駅前で煙草二箱、日焼けサロンに通っていそうなおじさんのやってる八百…

無限とは中くらいのものである『ノルウェーのジョン・ケージ』

昨日ひさしぶりに瀧道を登りました。 年始に勝尾寺に詣でなかったので、じつは今年に入ってはじめての箕面山でした。最近の寒さが少し緩んだといっても瀧の上までくると、さすがに喉が痛くなるよな冷たい空気だった。 ガードレールの脚元の苔溜まりに未だ白…

あけましてお耳でとうございます:トミ・レブレロ@月眠ギャラリー

あけましておめでとうございます。 本年も、よろしくお願いいたします。昨年はわたしのように呑気な人間でさえ、お国が危ういと思うことが多かったですが、まずは自分の周りから。精進したいとおもいます。 今年も、接することができた音楽、本や映画や生活…