みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

16,17,18日と19日と20日

16日水曜 BOILERZ(高岡大祐(Tuba)×ワタンベ(Drums))+西滝太(Keybord)@靫公園CHOVE CHUVA

 年末にPlays Standardsを見た靫公園のブラジリアン・カフェで、今度はBOILERZとPAPAの西滝太さんを加えたトリオ。このトリオ、二回目?らしいのですが、僕は初めてでした。最初に高岡大祐さんとワタンベさんのBOILERZのセット、それから、西さんのアナログシンセとキーボードとワタンベさんのセットが第一部で、第二部に三人でのセット。
 生音ではなくて、チューバもマイク装着してアンプを通しておられたのですが、高岡大祐さんの肉声まで増幅していて、たぶん生音(大好きですが)では得られない「声」が何重にも出ているように感じてしまいました。ヴォーカルもベースもチューバも高岡さん一人で兼ねてしまっているようでいて全部混じり合っていて、ドラム、キーボードと相乗していた。至福。セットの合間にかけておられたジャズのヴィニール盤も最高でした。
 会場で、Iさんにもお会いできました。ゴールデンウィークに向けて楽しいことが実現できるかも。もう少し具体的になったらここで書こうと思います。簡単にいうと、長年の「ひきこもり音楽好き」がとうとう「音楽好き」になれるかも。



17日木曜 Music Improvisation Series:Che Chen×Tim Olove DUO、ヤマモトタカヒロ×中琢爾 DUO + Session@中崎町モンカフェ

 音波舎さん主催の即興演奏シリーズ。年末から少し間が空いたコモンカフェ
 元Busratch(Busratch、見とけばよかった…)のターンテーブル奏者ヤマモトさんを初めて見ました。この日一番ノイジーな音でした。ターンテーブルの上に乗っていたのは透明だったりゴムっぽかったりする円盤だった。ピックアップ・カートリッジにバネ?のようなものをつけて、微妙なタッチをコントロールしておられるようだったのが印象に残りました。
 4人せい揃いの最後のセットで、後半に一瞬、ひとつの大きな音の中で、4人がそれぞれ微細な美しい音のうごめきをしているように聴こえる時間が5分くらい持続した。完全に溶け合っているようで、単純に一つになるということでもない時間だった。
 自分にとってとりわけ強い印象をもらえたのは、ブルックリンから来日しているChe Chenさんの、ミキサー類にポータブルカセットレコーダー数台をつないでループシステムを作り即時に演奏するというスタイルでした。演奏終了して少しだけお話しさせてもらったら、テープループの仕組みを教えてくれた。秘密だよ、といわれたのでもちろん書きません(でも想像つくひとはいるよね、たぶん)。

 ご本人から購入したカセットレコーダー系演奏のカセットテープ作品『TAPE PEACES』。PiecesじゃなくてPeaces。500円。限定9本中の1本ってことなんだろか?エディションナンバー書き入れて欲しかったなあ…(気づいたのが今夜)。



18日金曜 『ノルウェー電子音響ナイト in OSAKA』Alexander Rishaug(laptop)、Espen Sommer Eide a.k.a. PHONOPHANI(self-made instrments,laptop)、Sigbjørn Apeland(organ)、今西玲子(箏)、Haco(voice,electronics)@中崎町モンカフェ


続けてコモンカフェでの即興演奏シリーズ。
今西玲子さんの爪弾くお箏でおもむろにセットがはじまって、Espen Sommer Eideさんと丸っこいおじさんSigbjørn Apelandのデュオがとても良かった。
HACOさんが歌うのを、ほぼ初めて見ました。「HOAHIO」を思い出して嬉しくなった。終演後に、一緒にいったIさん(16日とは別人)と西川屋で串を食べながらそんな話をしたりした。
「電子音響ナイト」という名称でしたが、すごく手触りのような感触を覚えた夜でした。




19日土曜

もうなんかたまらなくなって箕面のお山をひさしぶりに歩く。遊歩道が閉鎖になっているところが何箇所かあった。なぜかiPodでアイリーン・キャラが歌う「フラッシュダンス」の主題歌を繰り返し聴いていた。凡庸極まりない感想なのだけれど、きれいな声だなあとしみじみする。

優しい日射しが、きょうりゅう達の上でまどろんでいました。

「フラッシュダンス」オリジナル・サウンドトラック

「フラッシュダンス」オリジナル・サウンドトラック

What a Feelin'

What a Feelin'


20日日曜

James Blake

James Blake

新しいダブステップ、とかそういうことは疎いのでよくわからないんですが、この人の音楽にはある種の悲痛さがあるんだけれども、それらの過剰さをとても美しく引き算して音像化できるひとなんじゃないかと思う。こういう感傷が、このひとの音楽を物語にしすぎていることもわかっているんですが。
Simon Werner a Disparu

Simon Werner a Disparu

SYの新作はサントラか。内容については良いも悪いもなくSY。最後の曲はかなり好き。でもやっぱりちゃんとしたアルバムを心待ちにしたい気持ちも…。
Reggae Legends

Reggae Legends

先日のアイランドコンピで粗さと歌心に嵌ってしまって単独購入。おお!(元ガンズの)イジーが大昔にソロでやってた「プレッシャードロップ」の原曲はここにあったのか。知らんかった。