みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

蝶番に接木する2:シシリー島のフォークミュージック

昨夜にひきつづいて、今夜の月もまんまるでひときわ明るい。世界のすべてを書きとめたと思った男がふと顔をあげて、 あの月のことを忘れていたと驚愕する、 というボルヘスの短い話を思い出す。月を見ながら感じる酔いは、アルコールのそれとは違って澄みき…

「閉じられた世界で誰かが何かに恋をする。するととたんに世界が開かれる。」(F.ガタリ)

※エントリーのタイトルは『精神の管理社会をどう超えるか?』(松籟社2000)からの引用。昨日、アマゾンでお急ぎ便で注文したプリンターが、「ネプリーグ」を見ながらお昼を食べているときに届く。今までプリンタがいらない生活をしてきたのである…(スキャナ…

じわりとしたなにか:Philip Corner『Piano Work』、テンプル・グランディン『動物感覚』、村上たかし『星守る犬』

金曜の仕事帰りに、梅田の書店で目当ての文庫本を買ったのに、そのまま帰るのが惜しくてうろうろしていると、社会学の特集棚が設けてあるなかに、テンプル・グランディンの『動物感覚』という本が置いてあるのを見つけて、手にとってしまった。 なんで社会学…

夜が明けたら、フライング

USTREAMで浅川マキの追悼放送を聴きながら、小沢健二がライブ活動を再開する、というニュースがいろんなひとに衝撃を与えているのに気づく。 なんだろう、この気分。 大学生の頃の自分にとって小沢健二のアルバム『LIFE』は聴いているのが当然のアルバムであ…

穴だらけの受容器とMax Tundra@梅田シャングリラ

起きたら11時過ぎだった。 15年前の今日の早朝に起きた地震のことを考えると、自分の15年にも軽い眩暈を感じます。15年前の今日、自分は大学に試験を受けにいく日だった。その日から一年経って、兵庫県の印刷会社に就職して、東京へ行って、戻ってき…

LPを嫌いになる必要なんてなかったんだなあ:USBレコード・プレーヤーで録り込みつつ聴くJimmy Lyons『Other Afternoon』、David Cunninghamの『Grey Scale』

昨日京都でアナログ盤をウホウホと買い込んできたものの、帰宅後ターンテーブルが動かないという大ズッコケをしてしまいましたが(ベルトが切れていやがったのですよベルトがベルトがベルトが…)、それでベルト買いに行こうと梅田に出る間の電車中、ああベル…

Urbanguildで、レコード市とTim Olive。

昨年末にはじめていった京都「Urbanguild」で、今日はレコード・フェア兼ライブという、ありそうでなさそうなイベント『 Jun Kroom Records presents the "Outsider Record Fair" 』があったので、行ってきました。レコード好きが集まってレコード箱を掘って…

You Can't Put Your Arms Around a Foetus Off The Wheel

会社の帰りに、久し振りに難波から梅田まで歩くことに。途中、アメリカ村のタイム・ボムに相当足を向けていないことに気付いて立ち寄ってみる。なんか、レンタルをはじめたみたい。 ザ・スラッヂの「The Brain Kept A Rollin'」という85〜87年のライブ盤…

映画の文字化け:ヴィターリー・カネフスキー特集上映『動くな、死ね、甦れ!』『ひとりで生きる』『ぼくら、20世紀の子供たち』 @九条シネ・ヌーヴォ

正月二日だというのに、14:30のシネ・ヌーヴォは、ほぼ満員といえる入り。 「映画の日」が、ずれてこの二日になっているのもあるだろうけれど、ヴィターリー・カネフスキーの伝説的な『動くな、死ね、甦れ!』(Zamri, umri, voskresni!1989年ソ連)を初めて…

明けましてお耳出とうございます。:去年作ってもらった判子

今年も拙ブログをよろしくお願いいたします。 年賀状を送ってくださった方々、ありがとうございます。今年も楽しく飲みましょう。毎年恒例で午前中に瀧道をのぼり、その先の勝尾寺まで行ってきました。 毎年色鮮やかな缶カンがめでたいので買って帰るのを楽…