You Can't Put Your Arms Around a Foetus Off The Wheel
会社の帰りに、久し振りに難波から梅田まで歩くことに。途中、アメリカ村のタイム・ボムに相当足を向けていないことに気付いて立ち寄ってみる。なんか、レンタルをはじめたみたい。
ザ・スラッヂの「The Brain Kept A Rollin'」という85〜87年のライブ盤と、
- アーティスト: Foetus Interruptus
- 出版社/メーカー: Some Bizzare
- 発売日: 2010/11/22
- メディア: CD
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デジパックで再発されていたのをはじめて知った。フィータスの『THAW』はとてもなつかしい。1988年リリースされたときはおっかなびっくりで聴いたもんです。野獣が廃墟で廃材からビルを作っては壊しているような音楽だなあと思ったし、ジャケットが当時、最もカッコ良いアルバム、でした。
このアルバムと対になったかたちでなつかしいのが、ライブ盤の、
- アーティスト: Foetus
- 出版社/メーカー: Invisible Records
- 発売日: 1998/08/25
- メディア: CD
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やっぱり、『Rife』の方が先だったのだろう。自分にとってのフィータスはこれが初体験で、「Scraping Foetus off the Wheel」名義の『Hole』や『Nail』は、90年代になるまで、大阪ではどこを探しても見つからなかったし、あっても買える値段ではなかったのではないだろか。ドス黒く硬質な炎が奔流する謎めいた『Rife』の印象から『Thaw』を聴いたので、ちょっとまとまった印象も持ってしまったような記憶がある。でも、今この『Thaw』を聴くと、1曲目『Don't Hide It,Provide It』から5曲目『Hauss-On-Fah』までの流れは、押しとどめることができない音のイマジネーションが激流になっている映画だと思う(でも、後半が、勢いを削いでいるような気がして、どうも未だに馴染めない)。
今聴くと、多少耳が痛いところがあるけれど、心は痛まない。それどころか、歌なのか獣の咆哮なのか判別不能なボイスで暴れまくるフィータスが、ちょっとおかしいところもあり(当時からユーモアがあると思っていた)、頼もしくもある。記憶のなかではビルの解体工事現場といった感があったリズムも、あらためて聴いてみるといくつかの音を重ね合わせているように聴こえて、面白い。自分としては「デッドテック(Deadtech)」という言葉が想起されてしまう。
自分の印象としては、これ以降のフィータスさんは、よりわかりやすいインダストリアル・バンド(Pigや、その他大勢)にイメージを簒奪されて割をくい、未だに報われていない気がするし、名前がただの「Foetus」になってからは音の方もなんだか元気がなくなっていったように思う。
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- アーティスト: Foetus
- 出版社/メーカー: Cleopatra
- 発売日: 1996/08/27
- メディア: CD
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※デッドボーイズの代表曲になっている『Sonic Reducer』は、もともとは、PeruUbuの前身だったRocket From The Tombsの曲だった。デヴィッド・トーマスの唄う『Sonic Reducer』は凄い。そしてPeruUbuへと「成長」したバンドは、『Sonic Reducer』を演奏することはなかったそうな。同じ「青春って最悪だぜソング」でも、『Final Solution』のほうが自分も好みではある。
- アーティスト: Rocket From the Tombs
- 出版社/メーカー: Glitterhouse
- 発売日: 2002/03/25
- メディア: CD
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デッドボーイズがそのまま引き継いだ曲は、『Sonic Reducer』だけではなかったりする。
こちらのヴァージョンのほうが、はるかにかっこいいと僕は思う。
- アーティスト: Dead Boys
- 出版社/メーカー: Bomp! Records
- 発売日: 2008/01/29
- メディア: CD
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- アーティスト: Captain Beefheart
- 出版社/メーカー: Buddha
- 発売日: 1999/06/01
- メディア: CD
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