みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「『資本論』も読む」も読む

いきなり仕事が遅番になったので、昨年末から気になっていた本書を朝イチで買って読み始める。なんだがずっこけな書きっぷりだけどおもしろい。「資本論」と「読む」のあいだに挟まっている副詞が、『も』であることに強烈なシンパシーを感じる。同時進行のW…

ツネマツマサトシとE.D.P.S(エディプス)

帰りにアメリカ村の「アルケミー・レコード」(実に久しぶり)で、恒松正敏のソロシングル2枚をカップリングした「恒松正敏1981+1987」(WAX・写真)とフリクション脱退後に結成したE.D.P.Sの1st「BLUE SPHINX」を買う。 どちらも高校の頃に買ってな…

レイシーの『森と動物園』

ESPディスクから発表された、あまりにも有名な、フリージャズすら抜け出してしまう即興音楽。音楽という状態がここにあって、形式はどこにもない。「森」と「動物園」との差異をなにか強調するような内容がある様子でもなく、むしろ互いに溶解していくような…

レイシーの『モア・モンク』

レイシーのモンクへの傾倒ぶりをソロでじっくり聴いてみたい場合はっこちらが適当かと。「オンリーモンク」の続編にあたりますが、もっと濃い選曲で求道者的な慄然とした時間が流れます。

レイシーとドン・チェリーのNEWJAZZ『エヴィデンス』

個人的に最も思い出深いドン・チェリーとの競演盤。エリントンとモンクのナンバーを演奏している。双子の高音が聴きなれたメロディーをなぞり合い互いのインタープレイを誘いあう様は、壊れたおもちゃのように愛らしく、絶妙。オーネット・コールマン+ドン…

スティーブ・レイシーとラズウェル・ラッドのモンク集『School Days』

本盤は、50年代後半からの長いキャリアを持つレイシーの63年録音のお蔵出し。セロニアス・モンクの曲をトロンボーンのラズウェル・ラッドと共に好きなように解釈してプレイしていて若々しい。モンク好きは有名ですが、こんな昔からやってたんですね・・・レ…

スティーブ・レイシーの音色

デレク・ベイリーに先んじて鬼籍に入ってしまったソプラノ・サックスの仙人レイシー。ジャズを聴きはじめて初めて演奏者の「音色」というものに気づいたきっかけがレイシーのソプラノサックスでした。思えば生まれてはじめて観たフリージャズのライブも、京…