みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2006-02-01から1日間の記事一覧

レイシーの『森と動物園』

ESPディスクから発表された、あまりにも有名な、フリージャズすら抜け出してしまう即興音楽。音楽という状態がここにあって、形式はどこにもない。「森」と「動物園」との差異をなにか強調するような内容がある様子でもなく、むしろ互いに溶解していくような…

レイシーの『モア・モンク』

レイシーのモンクへの傾倒ぶりをソロでじっくり聴いてみたい場合はっこちらが適当かと。「オンリーモンク」の続編にあたりますが、もっと濃い選曲で求道者的な慄然とした時間が流れます。

レイシーとドン・チェリーのNEWJAZZ『エヴィデンス』

個人的に最も思い出深いドン・チェリーとの競演盤。エリントンとモンクのナンバーを演奏している。双子の高音が聴きなれたメロディーをなぞり合い互いのインタープレイを誘いあう様は、壊れたおもちゃのように愛らしく、絶妙。オーネット・コールマン+ドン…

スティーブ・レイシーとラズウェル・ラッドのモンク集『School Days』

本盤は、50年代後半からの長いキャリアを持つレイシーの63年録音のお蔵出し。セロニアス・モンクの曲をトロンボーンのラズウェル・ラッドと共に好きなように解釈してプレイしていて若々しい。モンク好きは有名ですが、こんな昔からやってたんですね・・・レ…

スティーブ・レイシーの音色

デレク・ベイリーに先んじて鬼籍に入ってしまったソプラノ・サックスの仙人レイシー。ジャズを聴きはじめて初めて演奏者の「音色」というものに気づいたきっかけがレイシーのソプラノサックスでした。思えば生まれてはじめて観たフリージャズのライブも、京…