みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

スティーブ・レイシーの音色

デレク・ベイリーに先んじて鬼籍に入ってしまったソプラノ・サックスの仙人レイシー。ジャズを聴きはじめて初めて演奏者の「音色」というものに気づいたきっかけがレイシーのソプラノサックスでした。思えば生まれてはじめて観たフリージャズのライブも、京都三条RAGでのスティーブ・レイシー・カルテットでした(90年代初めだったと思います)。わけもわからず次々塗り替えられていく音の密度に唖然として、とてもレイシーの吹く音色を「軽やか」と感じるような余裕はありませんでしたが、下にあげたCDでは、特にそれが感じ取れやすいのではないかと思います。