みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

サボテンにインタビューを

nomrakenta2012-10-21

土曜日、朝早く目が覚めて、瀧道を上り、下りはドライヴウエイを。
いつもより帰るのに時間がかかった。
まだまだ瀧の上でも紅葉には早い。



昼は、バジルと大蒜、軽く炒ったマツノミを刻み、塩胡椒、パルメザンチーズをふってオリーヴオイルを足してバジルソースをこさえてパスタ。

割といけるではないですか。
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午後、半年前に買ったままになっていた安いミキサーを使ってみるため、サンプラー、カセットプレーヤー、ICレコーダーをミキサーにつないでそれをモニタースピーカーにアウトプットしてみる。
Branchesの件、実はまだ緩やかに進行しているので、試しに手持ちのサボテンで音を録音してみることに。

サボテンにコンタクト・マイクをセットしてインタビュー。

恐らく世界もっともポータブルな「Branches」用セットではないかと。

小さな鉢植えのサボさんたちの刺を爪楊枝で弾くと、割と素直に良い音を出してくれます。
上手くいった時は、「ポクン」という木魚の波形曲線のサステインとリリースをキュッと縮めたような音がします。

しかし、ここから下の枯れサボさんは、実はこのブログのプロフィール画像の柱サボテンさんが枯れてしまったあとに数年かけて乾燥させたものですが、なかなか音が拾えない。ので、コンタクト・マイクは断念してエアー録り。


濁りのない音を出すのには、割と苦労します。
数年前にR09を購入した頃に録音した枯葉の音なんかを今聴き返してみると、やはりもっと音をきれいに、というか素直に録りたくなってきた。

最近、Forced Exposureから届いたWire誌に、夏にロンドンで観たケージPROMSの記事が。ロイヤル・アルバート・ホールという空間を活かした試みについて概ね好意的に書かれている点はまったく同感。ただ、レビュアーは、プログラム後半にあったDavid Behrman, Takehisa Kosugi, Keith Rowe & Christian WolffのQuartetによる即興については相性が良くなく探り合いに終始してしまった、と幾分手厳しい。ただ、最後にこの夜の白眉が「But what about the noise of crumpling paper... 」(紙素材)や「Branches」(植物素材)をつかった「作曲された即興」だったとも。これにも同感。
2009年のjcceと、今年夏のロンドンで聴いた「Branches」。どちらもアプローチの仕方は異なっていたけれど、サボテンの音に関して共通していたのはクリアの音、という点。
なかなか情報出なかった最後のjcceのイベント情報が出ています。早速チケット予約。
John Cage 100th Anniversary Countdown Event 2012/ FINAL 2012年11月3日(土),2012年11月4日(日) / 京都芸術センター
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物音系サウンド・アーティスト、Jeph Jermanの去年のインタビューを見つけた。
http://www.timesquotidian.com/2011/09/05/listen/
Ken Nordineの「Word Jazz」におさめられた「Sound Painting」を幼い頃聴いたジャーマンは、ナレーションを抜いて音部分のみのテープを編集して何度も聴いていたらしい。そして母から誕生日プレゼントでもらったカセットレコーダーで、今度は自分で音を集めだしたのだとか。インタビュアーはこのエピソードから、「概念による音」(コンテクストに依存した音)から「音そのもの」に以降していったジャーマンの萌芽を見つけ出して指摘している。また「聞くこと(hearing)」と「聴くこと(Listening)」の違いについて、など。興味深い内容だと思う。

Best of Word Jazz 1

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Word Jazz: the Complete 1950s Recordings

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