みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

内田樹『私家版・ユダヤ文化論』を読み終わる、ポーキュパイン・ツリーのアルバム『デッドウィング』

昼飯から帰ってきたら、安倍首相が辞意表明を・・・次は麻生さん?今やるのは嫌だろうなあ。

内田樹氏のブログははてなブックマークに入れているので、よく読んでる方(ではないか)と思いますが、実は著作をちゃんと通して読んだのははじめて。

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

陰謀史観を「ペニー=ガム方式」(入力→出力を単一的に考える思考法)の考え、と断じているところなど、なるほどなあと。
反ユダヤ主義者にして世界最初のファシスト・モレス侯爵のエピソードも興味深い。大学での学生の反応をみながら練り上げられたというあとがきの話の通り、結構概念的な方向に話がいくのに、飽きさせません(当たり前?)。


デッドウィング

デッドウィング

ちょっと前に買っていたプログレバンドのCDを聴く。
ロバート・フリップも絶賛という帯の惹句につられたのでした。
プログレ」といっても、今のプログレは基本ミクスチャーのようですね。「90年代のピンクフロイド」と呼ばれた苦い経験(?)からか、本人はプログレという狭いジャンルに留まらないことを公言しておられる様子。
音楽も、それっぽくデスメタルなギターのリフがあっても、変なキーボードの連打音が伏流していたり、抑揚がはっきりとして「うた」がちゃんと伸びているところも、偏狭なジャンル性がまったくない≒ポップな展開に自然になっている。元JAPANのバルビエリも参加している。
確実なテクニックと映画的なイメージが全編をつうじて止め処も無く流れるソングライティング、で安心して聴けるこのある種の「ポップさ」カラフルさを、どこかで聴いたような気がする・・・と思っていたら、私的にはフレーミング・リップスでした。
ザ・ソフト・ブレティン

ザ・ソフト・ブレティン