１１ｔｈ（＆The Last）フェスティバル・ビヨンド・イノセンスその４＠新世界ＢＲＩＤＧＥ

はやく書きたいんですが、なかなか時間がつくれない・・・←と書いておいて、一日たってやっと書いてます。記憶が散漫に・・・。感無量の最終日（といっても前年度からの浅い人間ですが）。昨夜泊まったカプセルから会場に向かう。１０時前に着いたら誰もいなかった。一番のりみたい。桟敷に最前列で観ることができました。当日券はごくわずかしか出なかった様子。

①opening--- 佐々木匡士＆山本達久 / 有馬純寿
佐々木匡士は、山口在住のフォーク歌手、とのことですが、サンプラーで自分の歌唱をループさせたりかなり凝ったことをしていた。
②三田村管打団？
森本アリ氏や野村誠氏も参加のブラスバンド＋おもちゃ楽器。会場後方から登場して和やかな音楽を演奏してくれました。こちらがＨＰみたいです。

③HEMLEN（古太郎、恵良真理、植村昌弘）
④テニスコーツ
２１日の「にかスープさやソース」も良かったですが、こちらも良かった。震えるような「うた」にギターとベースの演奏が寄り添って、繊細な音楽をつくっていた。メンバーの様子だと、必ずしもベストの演奏ではなかったみたいですが。

Live Wanderus

⑤天鼓＆YOSHIMI＆ナスノミツル
これぞＦＢＩって感じの「濃ゆくておいしい」インプロでした。呼吸が合ってくるにつれて３人の演奏（や歌唱）がそれぞれ際立ってきていた。ごちそうさまです。
⑥勝井祐二＆千住宗臣＆内橋和久
⑦川端稔＆今井和雄＆不破大輔
⑧田中悠美子＆灰野敬二＆芳垣安洋
「加藤自動車教習所！」
⑨巻上公一＆Carl Stone
⑩外山明＆山本精一＆大野由美子（バッファロードーター）
⑪skist（いとうはるな、Samm Bennett）＆高橋悠治
⑫セッション大会
それぞれ組み合わせの持ち時間５分で、内橋氏がその場で呼んだ面子でのセッション・シリーズ。実は当日、ボールペンを忘れるという大不覚をしてしまい、セッション組み合わせの記録をとれなかったので、覚えているかぎりを書いてみます。かなりまちがえていそう・・・だしとても全部思い出せないんですが。
・スーパーギタートリオ！（今井和雄＋灰野敬二＋山本精一）
　これはもうＦＢＩでしか観れないという超豪華面子！リズムカッティングをし始めた今井和雄さんに合わせて残る二人は丁々発止の即興合戦をしていた。考えようによっては今井和雄さんの演奏がもっともスリリングだったのだともいえる。
・灰野敬二＋梅田哲也＋江崎將史
　組み合わせ発表の時、客にどよめきがありました。「一体、どう合わせるんだ？」ってやつ。即興の魔王・灰野敬二と、江崎將史は「popo」のトランペット、そして梅田哲也にいたっては現代美術っぽい文脈も感じさせるサウンドアーティストである。「共通言語」はあるのか？と少なくとも僕は思いました。実際、ステージに登場する際、灰野氏が「きついなあ・・・」とつぶやいたのも、確かに聴いたのである。しかし、それは結局いってみれば自分の中の「即興」というものが「即興音楽」という既成のジャンルだったことが判明。梅田哲也のノイズ発生器のドローン（といっても重いものではなく、空気のような感じ）に、江崎將史は最後の「ポジティブシンキング！」でもやってみせた砥石のようなものを両手でコリコリと擦りあわせる音で対抗。手垢のついた「即興音楽」からもっとも遠そうなオブジェちっくな「異音」に挟まれた灰野が発した声は、いつもの「絶叫」ではなく、ハイトーンでかすれるようでいてどこか優しげな「うたに向かいつつあるこえ」でした。今まで、実は灰野敬二というアーティストを敬遠してたところが自分にはあったのですが、このセッションを観て、この人は好き嫌いを超えてやはり凄いと思った。音楽のヴォキャブラリーがまさに作られる現場を見た、と思いました。
・ＷＯＮ＋不破大輔＋（あと誰だっけ・・・ｽｲﾏｾﾝ）
　ＦＢＩ随一のムードメーカーＷＯＮ氏。ぶちきれてました。内橋和久さんがあきれて笑ってましたが、こういうのも必要、だった、と、思います。
・二階堂和美＋いとうはるな＋天鼓
　開始後数分のいとうはるなさんは、口笛を吹いていて、それが次第に歌唱に切り替わっていき、他の二人の「うた」に合わさっていくところが心地よかった。「ポリリズム」ではなくて「ポリメロディー」。
・巻上公一＋半野田拓
　はまりすぎてました。演奏中の半野田拓のいたずらっこぽい表情がよかった。これは録音が欲しいなあ。

・・・う〜ん、あとが出てこない。ほんとはもっと組み合わせがあって、三時間くらいずっとやってました。セットの記録をメモしておられた方いらっしゃったら、コメントいただければ幸いです。
⑬ササキヒデアキ＆内橋和久＆ZAK