みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

箕面は天狗まつり

nomrakenta2006-10-15


箕面の瀧道入り口に位置する西江寺では毎年10月15・16日には「天狗まつり」があります。
この西江寺は、役行者が開かれたお寺で、大聖歓喜天ヒンズー教ガネーシャ=象頭人身)をまつるところから箕面では聖天さんと呼ばれています。
天狗の面をつけた人々が、子どもたちを竹の先を怪我しないように細く割ったもの*1をシャリシャリいわせながら追いかけ、頭をパシンとはたきます。別にいじめているわけではなくて、そのことで悪い者をはらって、その年の無病息災を祈願するというもので、本来の意味はもとより、悪ガキにとって天狗さんとの「闘い」の場(笑)でもありました(僕が子供の頃はヤンキーの中学生がかなりたちが悪く、天狗さんも思わずマジギレしてしまう局面もあったように記憶)。小さな子供なんかは、大太鼓がどっすんどっすんと、バーバリックこの上ないワンビートで鳴り出すなり、天狗が境内にジャリジャリジャリッ!と竹を鳴らして走り出てくると、みんなウエーン!と泣き出してしまいます(子供を狙うので基本中腰。僕も、その異様な姿が幼稚園〜小学生の頃はやたらと恐ろしかった憶えが)。ナマハゲに似たところありますが、こちらは「悪い子はおらんか〜」ではなく、無差別に健康を祈るという平和主義。
天狗が子供を追いかけるのは、あくまで祭事の余興で、周期的な大太鼓の拍子とともに、天狗は最後には獅子舞と踊って退場する、これを3〜5種類いる天狗(未確認)が繰り返します。天狗舞と獅子舞が共演する祭事は全国にたくさんあるようなので、西江寺にもなにか獅子舞と天狗にまつわるストーリーがあるのかもしれません。
天狗まつりに関してはここがくわしいです。→http://www.minbu-kocho.com/tengu.html

*1:箕面に20年ほど住んでて初めて知ったんですが、この棒「ササラ」というそうです。