みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

ベーシストによるベーシストの葬送:William Parker,Henry Grimes,:Alan Silva, Sirone, Charles Gayle 『Reqiem』

nomrakenta2006-09-19


「Long Hidden: The Olmec Series」からその豊富な音楽語彙に瞠目(個人的に)なウィリアム・パーカーが、今は亡きPeter KowaldとWilber Morrisのために書いた組曲の2004年のライブ録音とのこと。Peter Kowald追悼ものってベーシスト4人でやった「After You Gone」もあるし、他にもあるんではないだろか。Peter Kowaldがいかにベース即興の偉大な先人(あるいは同志)だったかが推測できる。確か亡くなってすぐのタイミングで出てたコヴァルドとパーカーの「Victriaville Tape」が大好きです。

面子は、ベースが4本!Henry Grimes、Alan Silva、Sirone、William Parker。サックスで悲哀のこもった絶唱を乗せていくのが、フリー系ジャズのドキュメンタリー「Rising Tones Cross」での多弁ぶりが印象的だったCharles Gayle。このベース4+サックス1という振り切った編成ですでに「ベーシストはベースで送る」という厳粛な態度を表現しきっている気がします。
4本のベースがのたうちまわり、一曲目からすでに僕には個人聴別不可。でもそのとりとめのない音塊の顫動みたいのものが、いや、でしか、ペーター・コヴァルドの魂を送るなんてできないんなんだろうと思わせる。とはいえ曲はこまめに5分くらいのもので切り分けて構成されてます。
音が消えても音楽が鳴り止んでも「歌」は続いていくんだ。(「The Last Song」のパーカーのコメント)