みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

nomrakenta2006-02-06




一昨日観た映画「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」の意味は、十字架上のイエスの言葉「神よ、何ゆえに我を見捨てたもうや」とのことで、キリスト教的受難の色彩が非常に強いんではないかと、想像してしまいますが、実はその種のメッセージは映画中、最小限にとどめられていて、その啓示あるいは示唆については、むしろ、ある曲を実に何気なく劇中に使用している点に尽きるのではないかと思います。

その曲とは、イギリスのミニマル音楽の立役者といわれるギャヴィン・ブライヤーズの「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」(1971年)です。

下記は、そのオリジナル・バージョンの収録盤です。*1かつてブライアン・イーノのEGよりリリースされたものです*2

*1:映画で使用されていたのは、トム・ウェイツ版だったかと思います。

*2:一曲目には有名な「タイタニック号の沈没」が収録されています。