みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

NYの幽霊ギタリストとシカゴの才人:ギターインプロ共演:マザケイン・コナーズとデビッド・グラブス

 7年くらい前だったと思うが、Loren ConnersとAlan Lichtが共演したTwo Nights「Two Night」(フリーフォークカテゴリで紹介)っていうRoadCornから出てたCDにこれ以上ないというくらいはまっていました。
その頃、兵庫県の印刷会社で働いてたんですが、そこから大阪まで高速使わずに2時間かけて帰る時、車ん中でぶっ通しで聴いていると、意識が醒めたまんまどこかにもっていかれる感じがしました。ちょうどグランジなんかが醒めてきていて、もっと他のディープな音楽を探していたころだったかと思います。
で、Loren Connersは最近あんまり活動してないらしいですが(僕が知らないだけかも)、この人のちょっと幽霊っぽいイメージ(失礼)やギターって時には単調に感じてしまう時もあるんですけども、このCD はすごくよかった。
数年前から良作を多発しているスウェーデンHapnaからのリリースで、しかもどういう経緯か元ガストル・デル・ソル(今時いわんか)で興味深い作品を発表し続けるデビット・グラブスとの共演になっています。
Loren Connersのギターはどちらかというと控えめでアンビエント的な効果に徹してる感じですが、もちろん限りなく透明に近い襞がじわじわ広がっていくような存在感は健在。
それにしてもデビット・グラブスってセンスいいなあ・・・と思いました。
ジム・オルークよりもこの人の方が、私の体質に合ってますな。トニー・コンラッドが好きらしいし。
これからもまだまだ聴いていけそうな、とても良い音楽かと。