サイ・トゥオンブリーと時間割
PCが直るまで長いエントリは書けないなあ・・・
職場で苦情。オペレーターのしゃべり方が信用できない、と。東北いわきの代理店。先日の松本龍大臣のように態度ひとつで信用などは簡単になくなる、と。ごもっともなおはなしでお詫び。
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ローマではサイ・トゥオンブリーが鬼籍に入ったとか(80歳)。
現代美術について知りたくてたまらなかった学生のころバルトの美術論集を読んだ。アルチンボルトが一番強烈だったが、トゥオンブリに割かれた章は美しかった。そのあと、京都や大阪(の国立国際美術館)でトゥオンブリのタブローを実際に見ることができた。「落書きのような」という形容詞がよく使用されるトゥオンブリで、美術学生やニューペインティング系の若い画家がつい真似てその気になってしまう危険性が多いになるひとだったが(バスキアはトゥオンブリのタッチを真似たのではなくて語法を取り入れたのだった)、作品を見れば、どの線のタッチも孤高のものであることはすぐにわかるし、立ち入り難いものでこちらとしては息をのんでみつめるしかなかった。
- 作者: ロラン・バルト,沢崎浩平
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- 作者: Kirk Varnedoe
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Cy Twombly: Die Skulptur the Sculpture
- 作者: Katharina Schmidt
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- 作者: ミシェル・ビュトール,清水徹
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ミステリ的な展開は、拍子抜けするくらいに有耶無耶になっておわる。はじめのほうで、探偵小説について一席ぶっている箇所があるので、メタ(死語)な探偵小説なのかと思っていたらそれは最終的には裏切られることになります。しかし語り手の都市「ブレストン」への不信感の基底財(下地)になって重要なテクスチャーをつくっていくので、その意味で相当おもしろい。
主眼はあくまで小説(日記)の語り手の都市滞在1年間の精神生活だった。後味としてはさっぱりしなかったけれど、絶えず回想と語り手の書く時間が差を伸縮させる時間感覚は他にないものかもしれない。ラブロマンスとしてはそうとうグダグダ(笑)な部類とおもわれてしまい、語り手と都市との、最初は疎外、対決から融和(に似た感情)へと至る関係の変成過程として読むのも一興かと。