みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

忍びの者 全5巻やっと読了。

時間かかったけど1巻から5巻まで一年かかって、やっと読みきりました。
目の端に覗く大量の<積ん読>状況を考えれば、とりあえずはよくやったと自分にいっておきたい・・・
日本初のダダイストマヴォイストにして、舞台芸術家、演出家、共産主義運動家の村山知義による、殆ど戦後忍者ブームの元祖のような小説。
歴史資料と「カムイ伝」のコメントのような解説と物語部分による壮大なブリコラージュのような叙事詩でした。
「忍者者」としては、第一巻の織田信長による伊賀攻めが一番興味深いのですが、あとは、秀吉の気狂いじみた朝鮮出兵関ヶ原大阪冬の陣・夏の陣での真田十勇士の顛末、と歴史のおさらいとしても相当内容濃く興味深かったです。

忍びの者〈1〉序の巻 (岩波現代文庫)

忍びの者〈1〉序の巻 (岩波現代文庫)

忍びの者〈2〉五右衛門釜煎り (岩波現代文庫)

忍びの者〈2〉五右衛門釜煎り (岩波現代文庫)

忍びの者〈3〉真田忍者群 (岩波現代文庫)

忍びの者〈3〉真田忍者群 (岩波現代文庫)

忍びの者〈4〉忍びの陣 (岩波現代文庫)

忍びの者〈4〉忍びの陣 (岩波現代文庫)