みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

マイケル・ナイマン・バンド

大阪城公園シアターBRAVA!マイケル・ナイマン・バンドの来日公演を観てきました。
もちろん初めて生で観ますが、「英国式庭園殺人事件」のテーマなど、おぼえがるものも多かった。でも実は、ナイマンが音楽を手がけているP.グリーナウェイの映画も全部観ているわけでは全然なくて、詳しいとはとてもいえない。むしろ、自分の中では、名著「実験音楽ケージとその後」を書いた人としての感慨の方がいっそう深い、という状態で公演に臨んだんですが・・・
当日チケットで思わず安い2階席を買ってしまっったんですが、これが大失敗。疎外感を最後まで拭い去れず、睡魔に襲われる瞬間も何度か。これはまったくこちらの問題で、内容が悪いとか、そういう問題では全然ないです。
独特のスピード感は、不可逆な映画>物語>時間>歴史を連想させ、強調しもするのだな、と納得。逆にいうとライブ音楽としては、勢いのあるユニゾン部以外では、好みの問題になりそうな気がしました。
個人的には、どうもナイマンは、自己模倣を自覚的におこなっているような気がしていて、積極的に入りこんではいけないものがある。
第二部の「ピアノレッスン」のピアノソロがむしろ良かった。
しかしプログラムが・・・すっごく薄いのに800円もした。それに内容も薄いなあ・・・でも、それによると、クルト・シュヴィッタースの物語にナイマンが曲をつけたCDがあるらしい。こっちの方が気になる収穫。早速アマゾンで注文してみました。