みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

藤沢周平『用心棒日月抄』

会社で上司にお借りしていた小説。2ヶ月ほどかかってやっと読了。
藤沢周平に関して、なにか悲壮な印象を持っていたのは何故なのかよくわからない。「蝉しぐれ」も観ていない。でも湿った感傷というより、むしろ緊張と弛緩がほどよくブレンドされて、短編ごとでも読めるし、大変おもしろいのだということをいまさらにして発見。
特に主人公の用心棒稼業に段々赤穂浪士の討ち入りが絡んでくるのも飽きさせないつくり。
続編があるので、はまりそう。


以下、古本屋で買った本

「たま」の本

「たま」の本

風のアナキスト竹中労

風のアナキスト竹中労

 以上、竹中労 関連
大杉栄関係で興味がでてきた人。上記は最晩年に書かれたあの「たま」のファン本だが、これが出たとき僕は中3〜高1だったような気がする。なんだかすごい人が「たま」ビートルズ以上だ、と絶賛しているらしい、というような印象だった。下の本は、竹中労入門本といえそうな構成なので。
相対幻論 (角川文庫 (6124))

相対幻論 (角川文庫 (6124))

 以上、栗本慎一郎!関連
吉本隆明との対談「相対幻論」は、出版時ベストセラーだったらしいが、そのころはもちろん小学生か中学生。知ってる筈もない。
のっけから吉本隆明栗本慎一郎に本質的なツッコミをするところから、当時を知らない人間でも興味をひかれる。
ものすごく80年代軽薄ちっくな表紙のイラストと、帯の「ちょっと、異邦人。」という惹句に軽いめまいを感じます。
ネオテニー―新しい人間進化論 (自然誌選書)

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豆腐バカ 世界に挑む?They Call Me “Mr. Tofu”

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