破線をあるく〜秋
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9日(金)
会社あがりに、堀江のFuturoへ。
この夜は高岡大祐(tuba)、ワタンベ(Drum)、橋本達哉(Drum)による、ソロ×3+セッション。
第一部はそれぞれのソロ即興。ワタンベさん→高岡さん→橋本さんの順番でした。
それぞれが際立って自分の音ストレート。高岡さん(出音がさらにスッとして音色も豊富にクリアーになっておられた)が真ん中に挟まった順番も良かったが、ドラマーお二人の違いがここまで面白いかという体験。橋本さんの気迫がそのもののプレイにフテュロ内全員が呆気にとられまた沸きました。
二部のセッション。ドラマー二人にチューバ、という今まで聴いた事のないセットで果たしてどうなるのか?と思っていたら、お二人のドラム、きめ細かい音のシートのようになって、そこに高岡さんのチューバ。
良くないわけがなかった。フテュロ店内自体がひとつの楽器になって聴こえてくるという何度目かの至福。年に数本聴けるか聴けないかという体験でした。
フテュロ店長のBGMもいつもどおり驚く程良い音楽をかけてくださって、一部の終わりには小杉武久の『ヘテロダイン』、二部の終わりにはアレスキ(ブリジット・フォンテーヌと一緒にやっていた人ですね)のソロ、という演奏との相性も抜群でした。
その店長さんに薦められて購入したミシャ・メンゲルバルグのFMPソロピアノCD盤。このジャケは見たことがなかった。見たら絶対、一撃で記憶に残っている筈のジャケだもの。
帰宅後聴いてみると、たしかに良い。
この盤ではピアノだけでなく、驚いたことにミシャさん自身のヴォイスが聴ける。鼻歌と熱唱の真ん中くらいにある、なんとも弛緩したような歌声なんだけれども、これが苛立ちと憂鬱が混じりあった不安に期待の光が時折差し込むようなミシャのピアノにとても合っている。
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10日(土)
いちおう紅葉シーズンの筈なので、早起きして瀧道へと。
瀧を越えて、ビジターセンターまで行き着くと、真紅の、とまではいかないけれども緑〜黄〜赤への無限のグラデーションに浸ることができました。
日々は静かに発酵する。
ビジターセンター広場。
テリンガで録音。
集音マイクを普通はこんな風には使わないのでしょうが・・・。
蟻さんが。
瀧道下り。龍安寺の役行者さん。
もっと登らなきゃ、本格的な紅葉は見れませんよ。
眼下のわが町、箕面。
このあと天気は下り坂。つづく日曜はほぼ前日雨だったから運が良かった。
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11日(日)
朝から雨。晴れていたら万博公園に行こうと思っていたが。
昼から、12月23日のフライヤーに判子を押し続ける内職。と同時に、アナログをPCに取り込む作業をまとめてやる。
- アーティスト: Ben Vaughn
- 出版社/メーカー: Vampi Soul
- 発売日: 2011/06/07
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あとでサイトを調べたら歌ものも3枚も出ている。
Ben Vaughnはどのアルバムも楽しいが、特に下の3枚がいい。
- アーティスト: Ben Vaughn
- 出版社/メーカー: Bar/None Records
- 発売日: 1995/02/21
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- アーティスト: Ben Vaughn
- 出版社/メーカー: Restless Records
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- アーティスト: Ben Vaughn
- 発売日: 2007/01/16
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Don Cherry-Organic Music Society [12 inch Analog]
- アーティスト: Don Cherry
- 出版社/メーカー: Caprice
- 発売日: 2012/05/17
- メディア: LP Record
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ユートピア幻想というイメージに回収され尽くすことがない60年代〜70年代のドン・チェリーの音楽の果実。こういう音楽を聴くと幸せになります。A1の詠唱は当時全く無名のナナ・ヴァスコンセロスだったのか。ファラオ・サンダース、ダラー・ブランドの他にテリー・ライリーの曲まで演奏している。存在することで勇気づける、たゆたうグルーヴ。一家に一枚(2枚組ですけど)。
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眠ろうと思ったらこれを見つけてしまった。
ブリジット・フォンテーヌとジャック・イジュラン。こんな映像あったんか。いつ削除されてもおかしくない。今のうちに見ておきましょう。
そして、おやすみなさい。