つれづれ、振り返り気味に。
**夢の話を書くときは美大惑星というカテゴリになる。
皆さんにもある事なのかどうかわかりませんが、眠りながら「これは夢だなあ。むちゃくちゃだなあ。どこまでいくかこのままほっておこ」という自分の夢見に自覚的な時間が、特に明け方目覚めるまでの30分くらいに多い。そんな気がする。
今朝の夢の中では一匹の仔犬で一人前になるには鴉の下で修行せねばならず、しかしこの老鴉は聾の上に偏屈で、三年行に励んでも口すらきいてくれない。情けないやら切ないやら終に犬になることは諦めて鴉になる事に決めたのでした。そこでいい加減目を覚まそうと思って起きた。
夢の話には三つのタイプがあると思います。
一つはいまみたいこれからお話しするのは夢の話なのですよと告知してしまうタイプで黒澤明の映画『夢』などは「こんな夢を見た」と字幕から始まっていたと思います。
二つめはいわゆる夢オチ。実は夢でした、いや実は死んでました死後の世界でしたという冗長な海外ドラマもこのうちに入るのではないでしょうか。しかしあまりに悲惨な話しの成り行き如何によっては夢オチも恩寵でありうるかもしれない、とも思います。
最後のタイプは、話の途中でこれはもしかしたらは夢であるかもしれない、という示唆を与えるタイプで、自分にはこれが一番話としてのレベルが高いように思える。さらに良いのは誰が見ている夢なのかすらわからないタイプでしょうか。これは荘子の胡蝶の夢の話とは違う事が言いたいのですけれど、ちょっと例が挙げらない。
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**MAIN ATTRAKIONZ / 808S & DARK GRAPES II
ちょっと前に購入していたアナログ2枚組。昨年リリースされたアルバムのヴァイナルでのリイシューとのこと。このあたりのヒップホップを「クラウドラップ」というらしいです…「クラウト」じゃなくて「クラウド」(わあ…書いてしもうた…)なのがミソな気がする…気の利いたことが書けませんが。昨年リリースされた作品のアナログでの限定リリースだそうで。
ほぼ全曲でトラックメイカーを立てているようですが、「PerfectSky」をプロデュースしたFriendZoneのインタビューがこちらで読めて影響関係など興味深い。http://www.tream.jp/post/13670477525/whats-up-friendzone-interview
これを読んでいると、このあたりの人たちが、トラックメイカーであると同時にシューゲイザーだったりノイズフリークだったり日本のアニメ好きだったりで、ヒップホップだけに限定されたものではないみたいだ。だからトラックに関しても、様々なテイストを許容する耳を通過している、と感じ取れる。
しかし。正直、Cloudeadを初めて聴いた時の衝撃が上書きされることはありませんでした。しかしよく考えると、ヒップホップへの私的驚き歴は「De La Soul」「Cloudead」「Gangstarr」「Simi-Lab」といういびつさ 。
ヒップホップといえば、最近ツタヤで借りて観た以下の映画も。
**『ハッスル&フロウ』』(Hustle & Flow)(2005年米)
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主人公のポン引きが、ラッパーを目指していたことを思い出すきっかけになるのが、ジャンキーが現金代りに持参したCASIOのキーボードサンプラーだが、これが画面に映った瞬間に「同じの持ってる」と呟いてしまった。
これがそのCASIOのSK8。去年、いきなり古いサンプラーキーボードが欲しくなった時(80年代だってもともと持っていたわけではなかった)、ネットでジャンクものを探して購入した。メモリーが少なくて一度サンプルして気に入ったら消してしまうのが勿体ない。土鈴の音をサンプルしてキーボードに割り当ててみると、たまらないほど乾いて愛らしい音がした。
**80年代ニュージーランド・パンクのコンピ『TIME TO GO』
Time to Go-Southern Psychedelic Moment: 1981-86
- アーティスト: Time to Go-Southern Psychedelic Moment: 1981-86
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**Tin Huey『Contents Dislodged During Shipping』
Contents Dislodged During Shipping
- アーティスト: Tin Huey
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このアルバムを聴いた事がある人なら、A-1モンキーズの「I'm a Bliever」の取ってつけたような違和感、と書けばとりあえず首肯してくれるのではないかと思う。もやもやした吹っ切れなさでアレンジがどうもロバートワイアットの同曲カバーに似ている…というかそっくりと思っていたら、裏ジャケクレジットにワイアットに敬意を、と表記されていた。悪いカバーセンスではないのだけれど、TinHueyに冠されるユニークなサウンドをA面2曲目以降を聴いて知ってしまうと、A面1曲目としてはどうしても役不足な印象を持ってしまう。
ラルフ・カーニイのサックスののびやかさに奇態さを隠したようなフュージョン風の旋律が2コーラスほど進むと、次の瞬間にはビーフハートのように複雑骨折したスピード感で諧謔的なトーンのバンドのアンサンブルが断層を作り出す。
ペル・ユビュやディーヴォに通じる痙攣的なスピードは時代のものだと思うが(好きですが)この奇矯感はこのバンド独自のもの。おそらくラルフ・カーニイの個性が協力に遠心力を効かせているのでは思いますが、レコード会社からすれば心配でたまらなかったのだろう。誰でも知ってる曲をA面1曲目に、という要請があったのではないかと邪推する。そこでワイアット版の「I'm a Bliever」というのも、繰り返しになりますが、このバンドらしいのではあるだろうが…。
ヴォーカル・吹きもの担当のラルフ・カーニイRalph Carneyは今も活動するひとで、トム・ウェイツにも通じるような真摯な道化師っぽさというか、とにかく奇人才人である。
こんな人。
カーニーを描いた映画の企画もあったようで予告編がいくつかあがっているがその後完成したのかどうかはわからない。
**グラハム・パーカー『Sqeezing Out Sparks』
Squeezing Out Sparks & Live Sparks
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**ブレッドベリ最新最後のインタビュー集
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**彼女
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