もみじ待ち〜レインボーヒル2011

三連休の前日木曜２２日の夜、中崎町のコモンカフェで、Gianni Gebbia 、今西玲子、児嶋佐織 の三人の方のライブ。
箏の今西さんとテルミンの児嶋さんのデュオは以前一回だけやっぱりコモンカフェで観ていて、そのときの感じを予想していたところがあったのだけれど、今回はサックスのGianniの演奏が衝撃だった。
ぶっといブロウも凄かったのですが、タンギングというのか細かい音を連続して「ボボボボボボ」っと吹くやり方を、足もとのエフェクターの操作でループさせて殆どヒューマンビートボックスと化しておられた（もちろんそれだけではなくてサックスの音をもとに繊細な音響を作っておられた）。
児嶋さんももちろんテルミンも演奏しつつ、カリンバにコンタクトマイクを付けたものとかモノトロン？のような小さな楽器を駆使してディレイやループで（たぶん）気持ちの良い音をつくっておられました。
偶然観にきていたＩwさんとライブ後定番の「にしかわや」で串で呑み。３日も休みがある幸せを噛みしめつつほろ酔いで帰宅。

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三連休の最終日の今日、ひさしぶりに早めに起きて瀧道をのぼってみる。
夜中に雨が降った（そして晴れた）ので、緑がしめってふくらんで滴ってくるようで気持ちがいい。
瀧の上のほうまであがって毎年秋にモミジを見に来るビジターセンターをみていると、ことしは葉が夏枯れしてしまっているものが多い。それでもあと二か月くらい先は、谷全体が黄緑から黄、オレンジ、深紅へのグラデーションに染まるだろうなあと思って楽しみになって山を降りる。



みどりもしたたる　
ひかりもしたたる

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シャワーを浴びて、早めの昼飯を食べてツイッターをみていると、知り合いのIsさんが服部緑地のレインボーヒル2011に出かけるとのこと。そういえば今日だった。忘れているとは我ながら凄い。すでに開場時間を過ぎていたが、とにかく向かうことに。
バスに乗って千里中央まで出てそれから北大阪急行で服部緑地まで。

着いたらすでにハンバートハンバートは出演は終わっていた（泣）。
しかし、「ふちがみとふなと」には間に合った。ようやく出る新しいアルバム『６がつのうた』から２曲くらい（？）。「うしろまえ」というユーモラスな歌がいい。「楽器になりたかったわたし」では、船戸さんが無調っぽく弦を弾くのと渕上さんが歌詞無しで「あ〜あ〜」と歌うだけなのだけれど、完璧な「うた」だった。
続いて「夕凪」。なんども見させてもらっているので馴染みのある曲ばかり、ステージ前でゆらゆら踊れて楽しかった。最後は西岡恭蔵の「春一番」もやってくれて、「ふちふな」に続けてこれでももう今日来てよかったな、と。

このあとアンプラグドな「みにまむす」が登場して「みうらじゅん＆安斎肇」につなげようとしたところで、初めて体験するハプニング。ＰＡの音が出ない。「みうらじゅん＆安斎肇」はいったん引っ込んでしまう。どうやら緑地公園全体が停電してしまったのらしい。ここから「みにまむす」が３０分くらい奮闘してお客をつなぎとめてくれた。
そのあと、東京から開場入りしたばかりだという 曽我部恵一さんが、ギター一本完全アンプラグドでライブ。お客さんもみんな生声を聴こうとステージに密集して一体感が生まれた。「テレフォンラヴ」を会場が一体になって大合唱。
会場の電気はなかなか復旧しなかったけれども発電機が回って小さなセットで「みうらじゅん＆安斎肇」が再開。「栗コーダーカルテット」ときて、このあたりでやっと電気が戻った。あとはトリのムッシューを残すのみだったのだけれど、寒くなってきたし帰りの混雑も厭だしキリも良いので退散することに。今年のレインボーヒルは記憶に残るなあ。

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連休中、土曜日だったと思うが、昼間雨が降っていた時間があった。雨が降って来る前にかけていたＣＤがこれ。
Francisco Lopez「La Selva」。

この作品のなかの雨音を聴きながらウトウトしていたら、ほんとの雨が外で降ってきて、それに気付かず「凄い録音やな」と思っていた。で、そのままCDをかけているのを忘れて眠っていて、外の雨が完全にあがっても部屋の中ではザアザアと音がするんで、CDかけていたことを思い出したという…。
Francisco Lopezはものすごく多作な人なので何から聴いたらいいのかまったくわからないひとだったが、この作品は代表作のひとつ、らしい。コスタ・リカの熱帯雨林のフィールドレコーディングものなのだけれど、雨や梢や葉のこすれる音や虫鳥の合唱がかなり濃密にミックスされていて、音の前景と後景というものがない。どの音にも焦点があるような仕上がりになっているのは意識的な作業の結果であるようす。
他の作品を知らないのでLopezについてはあまり書けませんが、上記のような体験をしたりして気に入っております。