2011年うどんのたび
5月27日金曜日の夜、台風2号が直進してきているというのに、めげずに深夜三宮に集合。ジャンボフェリーに乗り込む。じつは讃岐うどんは現地で食べたことがない未経験者でしたが、今回はUDNマスター同行していただけるとのことで、お店に関してもマスターに丸投げ。結果的に生涯でいちばんうどんを食べました。
【1日目】高松港に朝6時に着岸。そのままレンタカーで6時開店のお店へ。
◆さか枝
6時前にすでに開いていてお客もすでに入っていた。お客には学生さんが多い様子。割とふつうの味、と思った(おそらく、釜あげだったため)。
◆がもう
製麺所的風情。開店時間は土曜なので朝8時半から13時。なくなり次第終了します。我々、さか枝から車すっとばして7時半には蒲生の広い駐車場に着いておりましたが、誰もいないに等しいので開店までのんびり寝たりしてましたらば、7時半過ぎたらすでに開店待ちの行列。慌てて並ぶと8時過ぎに開店してくれました。狭い店内には入れず立ち食い。これは「フェスだフェスだな」と思いつつ啜る麺のコシについにきたな、という感じで本場讃岐UDN値が一気にあがる。
◆長田in香の香
各店の開店直前を目指してレンタカーで回っていたのと、どのお店も開店時間の数十分前から店を開けてくれていたせいで、行列することもなく順調にスケジュールがこなせていく。もちろん折からの台風のせいで現地のひとが少ないということもあったのでしょう。ここでお土産購入。
◆なかむら
多少並んだが、完成された「釜玉」で素晴らしかった。お店のひとが釜玉には最後に特製の醤油を「ひとまわし」だけかけて食べるように言ってくれるんですが、この「ひとまわし」は本当に厳守。特製醤油はたぶん出汁なんかを配合していて色がとても薄いので、普通の感覚だとついダボダボかけてしまいそうになります。味は濃いのでそれはアウトという前回失敗したI佐さんの助言をきいて忠実に「ひとまわし」。先に丼にといておいた卵にあつあつの麺が加わって、食べているあいだに卵がいい感じに固まってくる。これがまた美味い。ツアーバスのお客さん多数。
◆谷川米穀店
当初先に山越うどんに行くというスケジュールでしたが、急遽山越はキャンセルして谷川を択ろうという話になった。それは大正解で、雨は一瞬小降りになっていて、谷川米穀店には早くも行列が出来ていた。川に向かって落ちていくような斜面にあるお店は、まさに「谷川」なロケーションで、この日の前半はこれでうどんも最後かと思っていやがおうにもテンションがあがってしまい、お代わり。ここでも釜玉。
谷川米穀店さんは、店内に入って注文してしまうと、替え玉がなんどもできてしまうシステムで、これは食いしん坊にはたまりませんが、外の坂道で並んでいるひとのことを考えるとすいませんなーという気にもちょっとなります。
すでにかなり満足なお腹での車中。讃岐富士がぽってり見えてきた。おおお…まさにUDNの丼を逆さに伏せたかのよな神々しさ、まさに「巡礼」であることよ。
◆山越うどん
しかし、すんなりと谷川米穀店もクリアし、宿のチェックインまで膨大な時間があるということで、スキップした山越にも行ってみることに。まさに「山越え」な道を小一時間かけて、うどんブームの立役者であるという山越まで。ここも平素に比べればほとんど並んでいないというような状況でクリア。
雨だんだん激しく。猪熊弦一郎現代美術館、しかし休館。
とにかく全員お腹いっぱいでドライバーもうつらうつらしてきたので、珈琲倶楽部という丸亀近辺の喫茶店に入ると、注文時にまずどんな味がいいか訊かれるという本格派(看板の「コーヒー」のカタカナが「コーフィー」と書かれていることからも、それは当然推しはかられるべきことであった)。コーヒー好きでもあるUDNマスターも感心していた。
このあと、車を走らせて「仏生山温泉」に。生き返る。
おしゃれな温泉でした。
高松駅前の宿にチェックイン。女将さんの飼っているインコが女将さんの笑い声そっくりに鳴くもんで一同仰天。二時間ほど宿で寝てから後半戦。
◆こんぴらうどん
繁華街にある細麺のお店。ぶっかけ。美味いんだけれどれも、これまで製麺所的なお店に出かけていって160円くらいで堪能してきたので、700円以上するうどんにちょっとうーんとなってしまう。
◆鶴丸
ここも繁華街。開店前の行列はあったけれども店内は広く、おでんなんかも美味しかった。
◆そして今夜の〆ということで骨付鶏の「いっかく」
これは一同甘くみていたようで、UDNを食い続けてきた身にこの重量感はもたなかった。
次第に激しさを増す雨の中、宿まで戻って胃薬飲んで就寝。
【2日目】
一夜明けて、雨はますます激しくなっていた。
台風直撃なんだからそりゃそうだ、というものですが、わざわざ大阪からUDNをもとめて上陸してきた我々の意思を挫くことはできなかったのであります。
・・・まあいまだからいいますが、我々の状況は
こんな↓感じだったわけです。
◆やまうち
二日目の一軒目はまた山越えて「やまうち」に。同行した人たちが数年前来たときは舗装されていなかった道がちゃんと舗装されていると驚いていた。UDN経済恐るべし。ここも開店15分前に着いたらちゃんと営業していた。一口たべて、いりこの出汁のうまさが身体に染みわたってつるつるっと完食。前日あれだけ食べたのに美味いとは。さすが恐るべし讃岐うどん。
(左:やまうち、右:松岡)
◆松岡
ここはほんとに住宅地にぽつんとあってうどん屋さんとは気づかないような佇まい。天婦羅も合わせてぶっかけ。
「やまうち」からの帰り道。山をおりたところのコンビニ。霧やら靄やら雨やらもうもう。水墨画のようであるな、とくしゃみしながら思う。
どしゃぶりずむ1
どしゃぶりずむ2
◆一福
細麺店。お店広し。
◆竹清
天婦羅が超絶に美味いというお店で、ちく天と半熟玉子天を楽しみにしておりましたが・・・台風のせいで臨時休業でした。うわーん。
(左:一福、右:竹清(笑))
◆あたりや
最後はあたりや。
香川のうどんには「宮武」というお店を源流とするお店が多いそうなんですが、ここまで食べてあんまりそういうことは考えませんでした(笑)。
一番おいしいと感じたのは初日の「なかむら」の釜玉で、ロケーション含めて断トツだったのは「谷川米穀店」かなあと。
このあと、前日行けなかった猪熊弦一郎現代美術館で『杉本博司 アートの起源』をみて帰阪の途に。
帰りのフェリー揺れまくり。家族連れの小さなお子さんは揺れるたびに泣き出すし、何度か本当に生命の危険を感じるくらいの揺れであって、胸にこみあげてくるものもあり(汚)さすがに雑魚寝してフロアーに平たくなっていました(死んだふり)。
帰阪すると、めったに帰ってこない兄がふらりと立ち寄っていた。
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