みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

ロバート・プラント&アリソン・クラウス、原田知世、『黒山もこもこ、抜けたら荒野』


Raising Sand (Ocrd)

Raising Sand (Ocrd)

ロバート・プラントもアリソン・クラウスも特にファン、というわけではなくて恐縮ですが、CDショップの視聴機にながらくかかっていたのを横目でみていたものを、結局購入。そして大当たり。
良くて当たり前、といわれそうな二人ですが、マーク・リボーの怪しいギターのゆらめきを所々纏ったサウンドがことごとく面白く、ふところが深い。聴き応えあります。耳の掃除(?)をしたい方は是非。
「ROUNDER」からのリリースというのが、素人目にはなんだか神々しい。
そういえば『アラン・ローマックス選集』を昨年衝動買いしてしまったが、積読状態。読まねばね。
アラン・ローマックス選集-アメリカン・ルーツ・ミュージックの探求 1934-1997

アラン・ローマックス選集-アメリカン・ルーツ・ミュージックの探求 1934-1997


もう一枚。

music & me

music & me

原田知世のアイドル時代のことは実はまったく知らない。記憶はあやふやですが、たしか90年代のはじめ頃に『Tears of Joy』というアルバムを出していて、アイドル色もまだ当然含有したアルバムだったけれど、原田知世と言う人の声質が結構好きであることに初めて気がついたのだった。極私的には『カコ』が好きだった。カコそこからどんどんアーティスト性が高まっていきますが、通じて、ふわっとした歌い方は、ボサノヴァちっくというのかシャンソンちっくというのか、嫌味でないのはもちろんではあるにしても、スタイルっぽいものではあったのかと。
このアルバムでは、いつの間にかそういう「衒い」をリスナーが意識することもなくなっている。これはすごいことです。



黒山もこもこ、抜けたら荒野  デフレ世代の憂鬱と希望 (光文社新書)

黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望 (光文社新書)

ブログで話題の新書。昼休みに買ってみました。
著者は70年生まれの詩人とのことだから、ほぼ同世代。
冒頭いきなり筆名の説明から始まるが、個性的な名前か凡庸な名前か、脳内戦略会議が行われるという描写のローファイぶり、自虐的なユーモアの洗練度は好感度大な予感が。