みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

11th(&The Last)フェスティバル・ビヨンド・イノセンスその1@新世界BRIDGE

nomrakenta2007-07-19

はじまりました。会場の六時にフェスゲに着いたら、自分の甘さを痛感。行列が6階までできていた。

①opening...内橋和久&山本精一
これから4日間、最初と最後はこの巨頭デュオでお迎えお見送りとのこと。贅沢ですがな。(→お見送りだけみたいです)
あふりらんぽ
「内橋和久神輿」を掲げ、「内橋和久祝詞」とともに登場。堂々としたスペース・ロックでした。前にいちどだけ、DEERHOOFが十三ファンダンゴでやったときに聴いたときは超満員でほんとに「観る」ではなくて「聴く」だけだった。
③井上経康
ギターの各フレットにリズムやメロを仕込んだ「MIDIギター」での即興。曲芸めいた安っぽさはない。たしかに演奏風景は奇妙ではありましたが、ハードロックっぽいスピード感にもあったり、とぼけたMCもいい。こちらから辿ればマイスペースで音源も聴けるみたいです。
④FRATEN
おもしろい切れ味のドラム+ギターの即興デュオでした。こういうのは「ライトニングボルトぽい」のか?「ルインズっぽい」のか?いやそれってベースだよな・・・。ドラムの人が色んな音色を加えているのが自然でおもしろかった。
オシリペンペンズ&内橋和久
そのパフォーマンスにどうしても俺はイギー・ポップを感じてしまうのだよな。
⑥popo(&こども)
前回と同じく、ステージチェンジの間隙を突いて、カフェスペース手前で演奏開始。小さくて(小さいから?)大きい音楽の周りに人の輪ができ、こどもも歌い踊りだす光景は、個人的にもこのフェスの印象的なシーンのひとつ(といって二回目なんですけども)で、すでにかけがえのないものに思える。新曲を披露。新作出してほしいです。popoはアンチームなだけではなくて、ある種のクールネスもある。それはほとんどディシプリンなミュート感。
Optrum
巨大な蛍光灯のON/OFFで凶悪なフィードバックノイズを操る伊東氏と超高速ドラムとのスーパーデュオ。はじめて見ました、すごい!というか、「popo」のあとにこれなのは、悪意を通り越して純粋な愛だ。小春日和が一瞬にしてブレードランナーもしくはニューロマンサーの世界に。決してマトリックスではない。80年代が夢見たようなハイパージャンク感溢れる未来派野郎ですね。
ふちがみとふなと(&内橋和久)
「ふちふな」が日本にいるから、僕には「パリ」が必要ないのだな、と独りごちてみる。最初の数曲MCなし。新曲なのか?ききおぼえのない「日々の泡」という歌詞の曲がいい。静まらないカフェスペースに怒っておられるのか?と思いきや「夢でみた曲順でやってみました」とのこと。後半は内橋氏をひきずりこんでの演奏。また「ロック食堂」で聴きたいよ〜。
⑨ending...山本精一&内橋和久
混むので早めに帰ろうと最後の一服をしていると、先日の「ポジティブシンキング」でピアニストととのデュオが素晴らしかった若きギタリスト(サンプラー奏者)半野田拓さんから話しかけれた。こないだCDを購入させてたいただいたのだった。ギターソロすごくいいです大好きっす、ギターソロCDは出さないんですか?みたいはアホまるだしなことを聞いてしまい、自己嫌悪。。

それにしても、「popo〜optrum〜ふちふな」という後半の流れ。その音楽の落差というか、様相の違いというのは、もうほんとにダイナミックで、それ自体が何事かを表現していた。このセットをつくった主催者様に感謝。