雨ふってたけども、「春一番」@服部緑地野外音楽堂
最終日に行ってきました。といいますか、一昨日の2日目も行ってたんですが、携帯忘れて写真はとれませんでした・・・。
いや、もう雨。雨。雨でまったく降り止まない。
でも内容はさすがに良かったです。
大阪在住のくせに、歴史ある「春一番」自体今回初めて来たんですが、一昨日はジャズ色もよかった。「ふちがみとふなと」目当てでしたが(何度もご出演なさっているとのこと。観客の声援が暖かくていいな〜)、アチャコさんのまるでSUNRAのようないでたちと「そりゃ無茶でっせ音頭」に唸らされ、いきなり会場の空気を下北沢の「夕方」にしてしまった曽我部恵一バンドの存在感、AZUMIさんの、まるで、深夜の梅田の地下街に捨て置かれたボロ雑巾になって世界を見上げているような(?)限りなくやさしいブルースには酔わせていただきました。AZUMIさんのギターって、どことなくヤバイ間があって好きなんですね。
沖至氏のトランペットが聴けるとはなあ・・・(モダンダンスのNIMAさんの動きが綺麗でした)。
今日は、どの出演者も、観客を気遣ってくれつつ、ほんとに変化に富んでいて、傘かぶりながらとはいえ、飽きませんでした。
2番目に出た「化楽」の『チェケラッチョ「いいちこ」BLUES』。いいすね。
「オシリペンペンズ」は、モタコ氏も自分で言ってましたが、こういう野外で観れること自体に、ものすごい衝撃を感じてしまった。
気になったのは、やっぱりお昼一時間半くらいで多彩なゲストを交えて引っ張ってくれた「ハンバート・ハンバート」。一曲目にやったのはたしかあのチーフタンズが名盤「ロング・ブラック・ヴェイル」で、スティングと演奏った『Mo Ghile Mear (Our Hero)』ではないかと。大好きなこのケルトの歌を透き通った声で聴いてしまって、もう・・・。

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つきなみで素人な言い方過ぎるかもですが、やはりこういう言い方しか適当でないような気がする。観ていてほんとに音楽が好きなんだあ、と伝わってくるミュージシャン(音楽している自分が好き、な人ではなく)って、どんなジャンルでも(ノイズでもね)ほんとにいいもんですね。
その後のセイコ・ミッチェルは、「夕凪」のメンバーとハンバートの佐藤良成がヴィオラを弾いていて、ちょっとサイケっぽいともとれるサウンドで、強弁すれば「ノンバンド」にも通じる世界があったので、チェック。ムジカ・ジャポニカ、やっぱり行ってみるべ。
完璧にプロフェッショナルで三宅伸治BANDのロックンロールぶりも爽快でした(身体暖まった)。
楽しみにしてコレ見たら帰ろうかなとか不埒なことを考えてもいた「小谷美紗子Trio」は結局トリからふたつめ。ベースがエレキだ!勝手にダブルベースだと勘違いしてたんですな。よく考えたら音量足らんか。小谷美紗子の音楽は、激しい。このトリオも三人がぴったりとくっつくような位置取りで演奏して、音を塊りにしてうねらせようとしているように思えた。小谷美紗子が歌うと、客は息を呑んで見つめてしまう。
トリの「木村充揮BAND」はホーンも入ったビッグバンド編成で、とにかく楽しく後味で〆てくれました。というか、この曲半ばでさすがに身体が冷たくなってきたので退散・・・。
この後なんかゲストが入って盛り上がったのかもしれません。
でもとにかく自分として十分楽しめた初めての「春一番」でした。

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