みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

ハンニバル・ラインジングを読み了わる

いや、とくに感想といったものは・・・ないです。

ハンニバル・ライジング 下巻 (新潮文庫)

ハンニバル・ライジング 下巻 (新潮文庫)

作品で重要な位置を占める日本趣味(いきなり口絵に宮本武蔵水墨画が)については特に問題ないんではないかと思う。
レクター博士ってリトアニアの伯爵家の末裔だったのね。そういえば佐藤優の『自壊する帝国』にリトアニアの描写が多かったのを思い出したり。

しかしなんだな。『羊たちの沈黙』の時はなんというか、空おそろしい現実感があるようで不気味でしたが、こちらが鈍磨したのか、「物語」としてスマートになっていくなあ。さすがに本作で打ち止めなんだろうけど。