みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

なぞなぞピラミッド

nomrakenta2006-11-09


DISCASで借りたNHKスペシャルのDVDを観ていまさらにして驚愕。
もうすでに常識なのかもしれませんが、ピラミッドが氾濫したナイル河の水際に建造されていて、土地が水浸しになって耕作できない雨季、民衆の労働と収入を確保するための「公共事業」=国家プロジェクトだったのでは、という説があることを初めて知りました。
この説によると、ピラミッドが奴隷を酷使して建造されたとか、映画「十戒」に代表されるようなイメージは誤っていて、労働者の多くは平民であり、少なくとも強制労働ではなかったのではないか。その証拠としては、ピラミッド建造にあたった労働者の居住所跡とされるピラミッド近くの遺跡「ワークマンズ・ヴィレッジ」から出土した骨には骨折を丁寧に治療した跡があったり、幼いこどもも含めた家族の骨がまるごと出土したり、工事の出勤簿にあたるものが残っていて、欠勤の理由として「二日酔いです」とか「弟のミイラつくってました」など、強大王権→奴隷制→酷使というイメージにはまったくそぐわない「普通な」理由が多いらしい。公共事業説の真偽はともかく「二日酔い」はいい感じだぞエジプト文明