ソニック・ユース『バッドムーンライジング』
ハロウィーンといえば、USオルタナファンにとってはこのジャケ。
SY初期の集大成的アルバム「BAD MOON RISING」*1。逢魔が時のNYを背景に燃え上がるJack-o’-Lanternがこの時期の彼らのスタンスと音楽を暗示してあまりある。内省的な姿勢にノイズを含みこんでそれがリリカルなサイケデリアにも繋がるという自分達の語法を見につけていた。単なるアヴァンギャルドとも、違う文脈を見つけていた。
オープニングの『intro〜Brave Men Run』の流れは、そういったノイズが詩情に溶解していった初期SYのすべてを語っているんではないかと。最後の『Death Valley'69』でのリディア・ランチとの共演は有名。当時サーストンはリディアのファンだったけど、シャイで地下鉄で乗り合わせてもなかなか声をかけれなかった、とのこと。ドラムがボブ・バートBob Bertなのはこれが最後。
*1:ハロウィーンという曲もあったし、このころのライブブートレグ「WALLS HAVE EARS」のジャケはそのものJack-o’-Lanternだった