みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

逆つづりのLOVE:ソニック・ユース『EVOL』

SST時代の彼らの代表作。4作目(ニュートラル盤を省くならば3作目)前作「Bad Moon Rising」でのノイズ即興と60年代のカルト・カルチャー(チャールズ・マンソンなど)へのあからさまな言及は背景に去り、リリース当時のネオサイケ的状況を横目にしながら、曲作りが格段に向上し前景化(バブルガムポップへまで参照点を延ばしている)。この時期の代表曲「ExpressWay To Yr Skull」では、留まる意思とでもいうものが歌われている。今やノイズ・ジャンク世代のグレイトフル・デッドといえそうな彼らは、ある意味独特な文化の中に留まり続けることを選択したのかも。