みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

いにしえのフ−ルズメイトの残り香;SSEのコンピVARIOUS ARTISTS 『Highland&Favorites』

nomrakenta2006-10-02


ヤフオクで落札CD届く(というか入札わたしだけ)。
トランス系(幻覚マイムとアサイラムが好きでした)の生き残りバンドが数多く巣くっていた印象のある今は無きインディーレーベル「SSE」の1996年のコンピ。
収録アーティストは以下の通り、
大陸男対山脈女、ディフェランス黒百合姉妹バクテリア、西川恭、ルインズ、さかな、ザ・ゲロゲリゲゲゲ、ハウスサイド、ヤマジカズヒデ、POCOPEN(さかな)、ファンハウス
名前だけはきいたことあるバンドも多かった。
黒百合姉妹はトランスの頃から活動していたと思うけれど、実は音源聴いたの初めて。意外にコケティッシュ。もっとゴスなんかと。
北村昌士(初代フールズメイト編集長、トランスレコード、YBO2→ディフェランス:故人ご冥福を)とヤマジカズヒデに関しては何故か僕は当時から不感症。スイマセン。
ヘヴィートランスサイケなハウスサイドは、当時CD持っていた記憶がある。好きだった。ゲロゲリも初めて接する音源。変質的な無言電話とテレクラをコラージュしたようなノイズというのもオコガマシイような人を喰った作風。ほかもこんなんなのか?だとしたら凄い。
気になったさかなとPOCOPENさんの曲はCD持ってる「光線」と「ボンジュール・ムッシュ・サマディ」収録のもので新味無しなれど、96年という微妙な時代の空気がコンパイルされている。フールズメイト誌の劇的な変貌に代表されるように、ここに収録しているほとんどのバンドはロック市場がヴィジュアル系という名のJ−POPに染まって、創作的なスタンスとしてのインディー性は排除あるいは黙殺されていく中で、方向性の転換もままならず、ついにメジャーになる機会を手にすることはなかった、という回想は僕の妄想的強弁か?
先日、B'Zファンの女の子に好きなバンドは?と訊かれて、「さかな」と答えるという無謀な事をしてしまいましたが、反応は「はア!?さかな?ウオですか!?」という激烈なものでした。