みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

ボブ☆ディランの頭のなか

これは微妙な映画なんではないかなあ〜。原題は「Masked & Anoymus」。邦題は明らかにいらぬ誤解を与えていると思う。
軍事政権による独裁と反乱軍との戦いで内政不安定な架空(だと思う)の国で、借金に追い詰められたプロモーター(ジョン・グッドマン)が、音楽イベントを企画し、伝説のフォークシンガーで入獄中のジャック・フェイト(ボブ・ディラン)を呼ぶことから物語がはじまり、段々と音楽イベント自体の成功が危ぶまれていき、最後には政府軍の介入によって破綻してしまう、というのがザクっとしたお話である。
ジャックが実は独裁者の息子だったり、キレた新聞記者(ジェフ・ブリッジス)が絡んできたりと、エピソードは割と色々あるし、豪華な脇役陣を見ているのは確かに楽しいんだが、こじんまりとした印象が拭えなかった。話の落ちが個人的に気に入らないだけかもしれませんが。ボブ・ディランの歌がやはりとても力強くて良いのだということは再発見できましたが。