『資本論も読む』も読む２（読了）

先日、『「わからない」を「わからない」として味わうという態度にすごく共感できる』とかえらそうに書いてしまったが、著者が「わからない」を連発しているのは、はじめの数章だけで、その後、特に連載媒体が休刊で替わってからページも増えて、結構テンションの高い読みになってきて、今度は僕がついていけません。最後の方は著者の演劇ともリンクするような洞察も出てきて、最初に「これは『資本論』の解説ではなくて、読書の格闘のドキュメンタリー」と何度も断れているとおり、『資本論』のテキストとの、化学反応のようなものがスパークしていておもしろかった。