みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

米実験音楽の重箱

実験音楽が続いてしまいますが、これは極めつけの一つ。
メンツをみてもわかる通り、真性のアメリ実験音楽第二世代(第一世代はケージとかフェルドマンでしょうか・・・)によるアンアーバーで繰り広げられた熱い時代のドキュメント。こんなんあったんか!という驚きのボックスセットでした。
ボリュームありすぎ、内容濃すぎで、まだ全部未聴ですが、いかにも前衛的な室内楽から、テープ作品まで幅広いみたい。
中でも中心人物ロバート・アシュレイ(この人の「Automatic Writing」は大好きです)のテープ作品「The Fourth of July」は、時代を問わずあらゆる人を凍らす音響だと思いました。でも人を凍らす点でもっとすごいのは、数年前にソニーからCD再発された1967年録音の「ニューエレクトロミュージック〜アヴァンギャルドのリーダーたち」の中のデビッド・チュードアが演奏するジョン・ケージのVariations2ですね。「現代音楽」という括り無しでも、十分ノイジーで音響的なおもしろさがあります。