みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

「低いロック」の秘密

グランジを尻目に2弦スライドベース+バリトンサックス+ドラムの変則トリオで唯一無二のノワールな世界を確立していたモーフィンMorphine(自称Low-Rock)のことは、やっぱり忘れられない。
これはファンだった人なら絶対に聴いて損はないというか既にもっているかもなコンピ。
中心人物だったマーク・サンドマンがモーフィン以前に組んでいた複数のバンドの音源やライブ映像(もちろんモーフィンも数曲)がコンパイルされていて、ダークでまろやかな個性がマークのキャリアを通じてのものだったことがわかる。モーフィンでサウンドの要になる2弦(「一本多いくらいだよ」とは本人の言。そういえばPresidents of USAも一弦ベースだったような気が)スライドベースのうねりがとにかく好きだ。
個人的には、DVDのサウンドチェックというコンテンツが、マークの音に対するこだわりが垣間見れて興味深かった。
DVDコンテンツの作りも含めてトータルなアートワークが自分の好みのどまんなかで困ってしまう。。
モーフィンをあらためて聴き直すきっかけになりそうな予感。