みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

心の社会のうちゅうの旅:グレッグ・イーガン『ディアスポラ』を読む

年末に図書館で借り出して、昨夜読了(完全に延滞です。貸出し延長というのが電話で出来るらしいが)。ひさびさのSF。しかも「本格ハードSF」ですと。わくわくしながら読みましたさ(初イーガン)。 とりあえず感想としては、ふーっです。 とにかくワー…

デフレ世代のハビトゥス、が与えられたとせよ:水無田気流『黒山もこもこ、抜けたら荒野』を読む

『黒山もこもこ、抜けたら荒野』読み了わる。 年代がかなりストライクにつき、おもしろい。黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望 (光文社新書)作者: 水無田気流出版社/メーカー: 光文社発売日: 2008/01/17メディア: 新書購入: 4人 クリック: 2…

稚気に満ちた時間の触覚:カール・ストーン『Al−Noor』

昨年は、新世界BRIDGE直前のフェスティバル・ビヨンド・イノセンスで観たカール・ストーンCarl Stoneのパフォーマンスが一番心に残った。 右の写真の、カールさんの風貌からしては、拍子なくらい毒々しい髑髏(か何か)を表面に描いたラップトップがまず…

ロバート・プラント&アリソン・クラウス、原田知世、『黒山もこもこ、抜けたら荒野』

Raising Sand (Ocrd)アーティスト: Robert Plant,Alison Krauss出版社/メーカー: Rounder / Umgd発売日: 2007/10/23メディア: CD購入: 3人 クリック: 12回この商品を含むブログ (24件) を見るロバート・プラントもアリソン・クラウスも特にファン、というわけ…

いつだって、うってつけの日

こんな(ベタな)ことはあんまり書かない。 なんどかこのブログでも古い友達4人でも仲間内だけのCDコンピを企画・編集を持ちまわってやっていることは書いてました。 なんというか、中学生が自分で編集したテープを友だちに渡すようなそんなアナログなコミ…

初和らい:茂山千五郎家の狂言をみる

川西のホールで『大蔵流茂山狂言』の新春公演を観てきました。 番組は、脇狂言として『福の神』、それから『無布施経(ふせないきょう)』、『棒縛(ぼうしばり)』。 実は狂言を生で観るのははじめてでした。 茂山千作さんの演じる福の神の笑い止め(あらゆ…

吉野大作『ランプ製造工場』と佐藤優『国家論』

吉野大作については浅いです。 吉野大作を初めて聴いたのは、『REBELSTREET』という日本インディーズのコンピで吉野大作&プロスティチュートの「ここ、そしてここじゃない場所」という曲を聴いた時で、その後はかなり時間を置いて『死ぬまで踊り…

みずの星に出会う:小野寺唯『SUISEI』

年始になんとなく梅田に出て茶屋町のタワレコにいったら『NEWMUSIC』コーナーが出来ていた。 クラシック売り場の片隅に棚3つくらいの小さなスペースだったけれども、ちゃんと棚の管理がされていて、100枚以上のCDが試聴できる形になっていた。 近…

藤井貞和講演会のエントリーについて

12月30日のエントリー「大切なものを囲む複数の「声」または、こどもへの領分:藤井貞和朗読作品『パンダ来るな』」を書くおおもとの経験になったイベントの主宰をされた立命館大学「文学研究会」のnekogillesさんから、ものすごく丁寧なコメントを頂戴…

新年のアントン・ヴェーベルン。

午前おそく11時くらい。太陽が暖かく照り始めたので、瀧道を小走りでいって汗をかく。 昨年秋頃に埃がついたまま拭いてしまったらしく、眼鏡のレンズに細かい傷が霞のようになってとれず、結局駄目にしてしまったので、「眼鏡市場」に購いにいく。 どれで…

あけましておめでとうざいます

本年も本ブログをよろしくお願いいたします。 といっても、興味の赴くままにやってまいりますので、気の向かれたときにお付き合いいただければ幸いです。きょうは、勝尾寺http://www.katsuo-ji-temple.or.jp/まで歩いてきました。 家から、いつもの瀧の上の…