みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ハイファイは高音質の概念、ローファイは生き様:ルー・バロウのSentidoh 『LoserCore』

ローファイ(LoFi)は生き様・・・書いてみてちょっと怯む。 それでもダニエル・ジョンストンやジャド・フェアーを、もしもローファイ(もちろん曖昧でいいかげんなただのジャンル呼称ですが)のオリジネイターと考えることが許されるなら、やっぱりそうだろう。…

オーネット・コールマン『ジャズ来るべきもの』

久しぶりに聴いてみた。 パンク好きにとってジャズへの興味は多分フリージャズから始まるんではないかと思うが、パンク漬けの耳で本作の「自由さ」の起点を味わうのはちと無理な話だった。どうしてもフリーキーなトーンだとかサックスの爆裂だとか、そういう…

ブラックダリアの真実 読了

以下ネタバレ注意 結局のところ、著者の父親であるドクターホデルが遺したアルバムの写真がことエリザベス・ショート(a.k.a.ブラック・ダリア)であるかどうかは藪の中なのではないかと思う。J.エルロイも本書の結論に概ね賛同のようですが、この写真に関…

牛心隊長の弟子:モリス・テッパー『Big Enough To Disappear』

誰にでも、今振り返れば特に突出した出来でもないのにどうしても引っかかってしまった音楽(LP、CD)があり(その思いを他人と共有するのは難しい類の)その枚数がその人のリスナーとしての幸福度を示すんではないかとも思うが、これは私のそんな極私的…

読書中・・・

む〜〜ん。救いようのない話になってきた。 マン・レイがかなりヤヴァイことになっている。 でも確かにダダ&シュールの芸術家ってサディスティックな妄想家は多そうだ。 芸術として昇華できてたらOKっていう説はどうなんだろ? 真実だとしたら・・・どう…

ムックリ届く

通販(3個で2000円)でアイヌの民族楽器(口琴)「ムックリ」が届く。 試しに鳴らしてみると、威勢のいい倍音が・・・鳴るわけはない。 「ひよんひよん」という頼りない音のみ。「び」にならない。 練習あるのみですね。

その乱調を突き抜けて:USメイプル『トーカー』

隊長の次は、「キャプテン・ビーフハートとディーヴォの私生児」とまで言われたシカゴ出身のフリーキーなロックバンド「USメイプル」のアルバムを。 このアルバムまでに確かスキンクラフトなどから4枚くらいアルバムがあったんではないかと思うし、1枚目…

美は乱調にあり:キャプテン・ビーフハートと彼のマジックバンド『Doc at The Radar Station』

牛心隊長(で、はてなキーワードがあるとはさすが)のアルバムをどれか、と訊かれれば裏ロックファンはよだれを垂らしていろいろタイトルを挙げるに違いないが、そんなことは現世ではほぼ起こらない。なので、ここで挙げてみようかと。 通常入門ディスクガイ…

ベーシストによるベーシストの葬送:William Parker,Henry Grimes,:Alan Silva, Sirone, Charles Gayle 『Reqiem』

「Long Hidden: The Olmec Series」からその豊富な音楽語彙に瞠目(個人的に)なウィリアム・パーカーが、今は亡きPeter KowaldとWilber Morrisのために書いた組曲の2004年のライブ録音とのこと。Peter Kowald追悼ものってベーシスト4人でやった「After You Gon…

ふたりの草野心平と即興演奏家が与えられたとせよ:バリー・ガイとマツ・グスタフソン『Frogging』

朝、瀧道を歩いていると空気がすがすがしい。視界の隅には、気の早い落ち葉も入ってくる。西の川西の方を見ると、空がいくぶん黒い。台風、やってくるのか。 ブログのタイトル、飽きたので変えました。マッツ・グスタフソン。この人はなんとケッタイなサック…

Steve Lacy& Joelle Leandre 『One More Time』

沖縄まで台風が迫ってきていて、この連休は諦めなくちゃならない様だが、随分と涼しくなったので、またこういう音楽を流していても抵抗なく聴けるようになってきた。ディキシーからモダン〜フリー〜インプロヴィゼイションまで音楽を見送った(/に見送られた…

今日買った本『ブラック・ダリアの真実〈上〉』

エルロイの「ブラック・ダリア」を読んで、事の真偽はともかくとして、デュマに絡ませる展開が強烈だったし、映画も封切られるので思わず。で、現在読み始めの時点なのでなんともいえないが、いまのところ元LAPDのトップ捜査官だった(ブラック・ダリア事件…

過ぎ行く夏に。マキシマムザホルモン『恋のメガラバ』

言うまでもない事ですが、夏が、おわっちまった。。 この夏すべてのビーチでこの曲が鳴り響いていたかどうかは知らないが、 この歌詞の超絶的な稲中卓球部×漫☆画太郎ぶりと 無闇矢鱈な元気さは大いなる救いだった。 勢いのいいデスメタルな合いの手と跳ね回…

ブリコラージュは『器用仕事』。では『不器用仕事』は?

たしかレヴィ=ストロースが定義したんでしたでしょうか。ブリコラージュ。 ありあわせのもの諸要素を繋ぎ合わせて物語(?)を語ってしまう、とかそんな意味だったかと。 コラージュ好きとしては名前にコラージュがついててしかもブリだから、なんかすごい…

驚愕のカブトエビ

気まぐれに「カブトエビ」で検索したらすんごいサイトがありました。 http://www3.famille.ne.jp/~ochi/kabutoebi/index.html すんごい写真!カブトエビって武装したミジンコだったんですね。 昔(今も?)近所の水田に必ず大量にいたのを思い出しますが、あれ…

TV on The Radio

最近のバンドをあまり聴かなくなったのですが・・・先月あたり久しぶりに視聴で買ったCD。 あまりに4ADなジャケになんとなく胸が一杯に。 実験性と歌心が分かちがたく渾然となっている感じは、どうしてもディスヒートを彷彿させてくれます。音楽的に似ている…

藤枝守『Patterns of Plants』

ブックオフで発見。近所の店にはときどき意外な掘り出しものが。 植物の葉から電気的に取り出したパターンを基に作曲された数種の琴や笙、ハープシコードなどのために現在も継続して作曲され続けている曲集です。 しかし、そんなことは気にならないほど普通…

KONONO No.1 VS 渋さ知らズ at 河内長野ラブリーホール

友人Hに車を出してもらって行ってきました。 早めに到着した河内長野ラブリーホールは、普通の市民ホール。 何の根拠もなく、「野外か?」と身構えていた自分が滑稽でしたが、ホール前の売店でビールを2,3杯。天気もいいし、すでに良い気分。河内長野って…