みみのまばたき

2006-2013 箕面の音楽・文学好きの記録です。

2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

村山知義とクルト・シュヴィッタース

昨年開催された <「日本におけるダダ展」〜マヴォMAVO/メルツMERZ/村山知義/クルト・シュヴィッタース > に合わせて刊行された、おそらく画集以外で「シュヴィッタース」とタイトルについた和書というのも、殆ど無いのではないかと思われる。 執筆陣を…

ナイマンのシュヴィッタース・オペラ『Man and Boy:DADA』

ブックレットを見ていると、舞台美術、背景に映写されるイメージ共に相当良さそうなのでこれは少なくともDVDで見なければ作品をちゃんと体験したことにはならない。そういう意味での4点です。音楽自体は当然のナイマン節で、期待は裏切らない。これはマ…

トイ・ピアノの芸術

ちょっと前に買ってたんですが、一気に聴くのがもったいなくて延び延びになっていました。 おもちゃピアノで*1、ビートルズからサティ、グラス、ベートーヴェン、ガイ・クルセヴェクまでを弾き倒してます*2が、現代音楽を弾かせたら誰も文句がいえないレン・…

マーガレット・レン・タンのケージ

マーガレット・レン・タンの弾くピアノは、ある意味、表現主義的でつかみやすいんですよね〜。 他のピアニストだと、禅僧のように枯れた風情でいかにも「現音」な印象のケージの曲も、レン・タンが弾くと、音にメリハリが出てきて、とっつきやすい。 少なく…

ニューヨーク・ジャンクというジャンルがあった頃

フィリップ・グラスやメレディス・モンク、スティーブ・ライヒだけでなく、ゴードン・ムンマやポーリン・オリヴィロスの1979年当時のライブも収めた第一弾の次はライヒの77年のライブだったが、今度のフロム・ザ・キッチン・アーカイブは、当然1981-1986年、…

ジェルジ・リゲティ:自動演奏楽器のための音楽

ジャケ写真は同シリーズのものです 2006年6月12日、ジェルジ・リゲティが83歳で亡くなった。 これは1940年代から90年代までのリゲティの音楽を、バレル・オルガン、メトロノーム、プレイヤー・ピアノのために編曲しなおしている作品集です。 いうまでもなく、…

マイケル・ナイマン『The Kiss & Other Movements』

プログラム後半の曲にどうも聴き覚えがあるなあ、と思ったら、持ってるCDの最後に収録されていた『Watar Dance』でした。これは好き。結構、スピード感のある曲ですが、グリーナウェイの短編映画のための作品とのこと。どんな映像だったんだろうか? このCDの一曲…

マイケル・ナイマン・バンド

大阪城公園のシアターBRAVA!にマイケル・ナイマン・バンドの来日公演を観てきました。 もちろん初めて生で観ますが、「英国式庭園殺人事件」のテーマなど、おぼえがるものも多かった。でも実は、ナイマンが音楽を手がけているP.グリーナウェイの映画も全部観…

タワーでCDを

タワーのポイントがたまっていたので下記購入。Looseアーティスト: Nelly Furtado出版社/メーカー: Geffen Records発売日: 2006/06/20メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ (35件) を見るHIPHOP色を強めてカラフルな3枚目!「Turn off the light…

千夜千冊

ひそかに本購入ガイドにしていた松岡正剛の千夜千冊が一区切りで「遊蕩編」として、リニューアルされている。 今後も楽しみです。

近所の滝まで

ちょっと運動をしようと思って朝、箕面の滝まで散歩。最近はすぐ暑くなるので、朝の遅くとも8時から9時までに登ることにしてます。ちょっとペースをあげれば一時間くらいで往復できてしまう。 箕面に住んでてよかったなあと思うのはこの辺り。 滝つぼの売店…

ソニックユース『Rather Pipped』

やはり日本盤は待てませんでした(でもTHIS HEATのBOXは日本盤を買うぞー)。音楽誌でレビューされているようにノイズ・インプロ色を抑えてロックバンド然としたところ(といっても特種ですが)を押し出した、という評価は誤りではないです。 ジム・オルーク…

神林長平 『言壷』

実は「戦闘妖精 雪風」を読んだことないんですが、以前から書店で見かけて気になっていた文庫本を読了。 小説のOSであり、ツールでもある「言葉」をネタにした連作。 94年に発表されているため、作中「ワーカム」という文意を指導できるほど高性能なワープロが…

cLOUDEAD『Ten』

以前、なにげに(英WIRE誌の表紙に登場した頃に)Forced Exposureで注文した、異色のHIPHOPユニットのCDを、中古に出す覚悟で最後のつもりで聴いたらすんごく良かった・・・(こういうことが多いのでCD減らないのな) こういう世界にまったく疎いので、どうカテ…

マーガレット・レン・タンのケージ

マーガレット・レン・タンのピアノは激しく(つかみやすく)、しなやか(美的)だ。 他の奏者だと、いかにも「現音」な印象のケージの曲も、レン・タンが弾くとメリハリがわかりやすい。

トイ・ピアノの芸術

ちょっと前に買ってたんですが、一気に聴くのがもったいなくて延び延びになっていました。 おもちゃピアノで*1、ビートルズからサティ、グラス、ベートーヴェン、ガイ・クルセヴェクまでを弾き倒してます*2が、現代音楽を弾かせたら誰も文句がいえないレン・…